L5話 King【王】の覇気
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瞬きした……その瞬間、もう彼女の目の前には彼女はいなかった???まさに白昼夢のように。
「あれ…?夢…にしてはちょっとリアル過ぎたような気がするし????」
少し考え込んでいると、千砂都の前をあの可可が横切ってくる。
「あの娘 …ウチの学校の???あっ、かのんちゃんの家に行かなきゃ。」
〜〜〜〜〜
「うぃっすー!マンマル〜!」
かのんの家に入るなり、玄関先でとまるマンマルと見つめ合う千砂都。
「はぁあああ〜やっぱり君は完璧な丸だね〜♪」
「…?」
千砂都は先程、マンマルと同等の丸を再現した女性を見た。それが夢か現かどうかはさておき、やはり彼女にとってはマルこそ美的対象として見るべきものなのだ。故に自らにもマルを纏っているのもそういうことだ???まさに独創世界。これにはマンマルも困惑する……動物ではあるが。
そこに彼女を待っていたかのん、速人が出迎える。
「ちぃちゃん、どう?あの娘の弱点見つかった?」
「もう!来たばっかなのに!!」
「ま、いいじゃねぇか。単刀直入に行こうぜ。」
速人は千砂都に話をスパンと話すように頼む。それに重ねてかのんも懇願する。
「何でもいいんだよ?敵対してるチームとかお化けが苦手とか。」
「………」
「あはは???弱点は…一言で言うと……」
「一言で言うと…!?」
期待するかのん。
「弱点は…」
「弱点は…!///」
「ないYO!」
「ガクッ…」
「(やっぱりか……)」
心の中では期待していなかった速人。なぜならかのんに話題を振られた千砂都の目を見た時点で、そう読み切っていたからだ。そして当然、彼がそんな推測をしていることをかのんは察知していて……
「ちょっと速人くん!!何で知らせてくれなかったの!!」
「別にいいだろ?尺の無駄とか言われても、話まで遮ったら会話なんてできねぇだろうに。
「それはそうだけど……」
「てか心を読むな気持ち悪い。」
「うっ……うるさいなぁ!」
キッとやさぐれた目つきになるかのん。速人はその状況を飄々と受け流す……この大胆不敵かつ冷静さこそ彼の持ち味である。
さて、ラップ調から自然体に戻った千砂都が話し始める。
「音楽科の子に色々聞いてみたんだけど……勉強もできるし、運動神経抜群、リーダーシップもあって???あと理事長先生、学校の創設者の葉月花さんの知り合いらしくて…葉月さんがダメって言ったことをひっくり返すのは難しいんじゃないかな?」
「うん……でも???」
「でも?」
「このままこれを認めたら葉月さんのワガママが通っちゃう。それはダメ!」
「でも、8設立を認めてもらえなかったんでしょ?
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