L5話 King【王】の覇気
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間こそ哲学で言うところの中庸に近い。
???このことを速人は師匠である俺から教わり、頭に入れていた。
その上で何をするべきか……速人は思いつく。
「頭が固いやつに何を話しても無駄だ。」
「どういうこと?」
「わざわざ生徒会長に掛け合わずとも、その上に掛け合ってみようぜ……そういうことだ。」
「上…?」
「デスか…?」
かのんと可可が神妙な面持ちの中、那由多が手を叩いて閃いた仕草を見せる。
「わかった!生徒会長の上なら…生徒副会長だな!!」
「「絶対違う(違いマス)」」
「お前一回タヒんどけバカ。」
「タヒぬ?何言ってんだお前。」
頭を抱える速人???自分の相方がここまでバカだと思わなかった、その一心である。まぁ文字起こししなければわからない……いや、やはりバカだ。
大きなため息をついて、速人は話をまとめる。
「生徒会長を飛び越えて、学校のトップに掛け合ってみたら…って話だ。」
「その手がアリマした…!」ポン
「でも直接理事長に掛け合うなんてできるのかな……?」
「ダイジョウブですかのんさん!可可にとっておきの作戦がありますから!」
可可はドンと胸を叩き、自信を示す????果たしてその作戦とは……?
????※????
「ドゥンドゥンジャンッ ドゥンドゥドゥンYO! 私マンマル好き!すごくスキ 満月好き SO 丸がスキ!」
ラップを歌いノリノリで道を歩く千砂都。彼女の目的地は……かのんの家。このラップは澁谷家のペットにして、彼女のお気に入りのフクロウ 「マンマル」に会うのにウキウキしている心を表していると言えよう。
いつもと同じ道筋……が、今日は一味???いや九味ほども違う。
「ん…あの人???えっ!?」
千砂都は驚き……手で口を覆った。
彼女の隣を歩く、白く虹色に輝く髪を姫カット&右シニオンにしている女性。その容姿はたいへん豊満で艶めかしく母性愛に溢れ、それでいて顔にどこか幼さ感じさせる……まさに「清らなり」と言うにふさわしい。
いや、それすらも凌駕するかのような現実離れした女性。
そして千砂都が見惚れたのは何よりそのシニオン……もといマル。その完成度は彼女の見てきた丸を遥かに超える、完璧な丸である。
すると……見惚れる千砂都にあろうことか、その女性から声をかけてきた。
『ふふっ♪大きくなったわね♪』
「あっ…えっと……その???そのマル綺麗です!」
『あぁ…丸いモノが大好きだったっけ?』
「はい!」
『顔も大人っぽくなったじゃない…可愛くなったわ……』
「あ、えっと…ありがとうございます!???あれ!?」
褒められて恥ずかしい千砂都は少し
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