235 杉山の動向と敵の姿
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すよ。では私は次の場所へ東アジア反日武装戦線の佐々木規夫を回収していきます」
「その佐々木って人はやっつけたの?」
「はい、山田かよ子ちゃんや貴女のお姉さん・煮雪ありさん達によって仕留められました。あ、そうそう、長山治君」
「え?」
「杉山さとし君についてですが、今戦争を正義とします世界の長と契約しましたようでその人物に身体を貸しています。要は一心同体となりましたといいます事です。時折その眼鏡で杉山さとし君の同行を確認して頂けますか?」
「え!?あ、うん、解った!」
「それでは」
フローレンスは立ち去った。長山は神通力の眼鏡で杉山を確かめる。
(杉山君・・・)
眼鏡から見えたのは杉山ではなく、一人の男性の姿だった。
「あれが戦争主義の世界の長・・・」
「長山君、私達にも見せられる?」
「あ、うん」
長山の眼鏡が自動車のヘッドライトのように前方に光り出す。そこに映像のように映し出される。
「こ、これは・・・!!」
さりはその男の姿を見て思い出した。以前、夢の中に出て来た事があった男だった。
「私、この人、夢の中で出て来た事があるわ!」
「なんやて!?」
「それからこの人は姿が変わったわ。杉山君に・・・」
「って事は、さとしはこの男に体を売って寝返ったって事!?」
杉山の姉も弟への驚きと怒りが込み上がって来た。
「あのバカ・・・!!」
「そやつはお主の護符を狙う為に様々な刺客を送り込むに違いない。何しろ現に赤軍の西川純がここまで出向いておるのだ」
「う、うん・・・」
清正の警告でさりは対抗姿勢を崩してはならぬと警戒した。
杉山はもう一人の心を宿す男・レーニンと共に本部へと戻る。
「杯は紂王の屋敷に預けたままではあるが、本当にそれでよいのか?」
「だって、剣を本部に置きっぱなしにしてたら取られたんだろ?また杯を本部に持ってったら二の舞でだぜ」
「う・・・、流石にその通りか。この私も民主主義を目指して生きて来た者。貴様の意見も受け入れておこう」
「明後日、またあの紂王の屋敷に行こうぜ。祝言ってやつが楽しみだ」
「しかし、そのような余興など楽しんでいてよいのか?」
「まあ、赤軍達も動いてくれてんだろ?少しは羽根を休めようぜ」
「まったく、呑気なのか、冷静なのか解らん小僧だ」
そしてとある館。一人の女帝が赤軍の男によって渡された杖を確認する。
「これがかの杖か・・・。我が宝にしたいところだな」
「じきにそうなると思いますよ。何しろこの世界の最上位の宝具とされるものの一つですから。そして同じく杯も紂王という男の屋敷に匿われており、四つの聖なる道具の内、二つは我々の世界のもの。あとは護符が我々の世界に渡り、剣も取り返せれば我々の理想の世界が出来上がるでしょう」
「楽しみだ。レーニ
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