第二話
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あの後、無事に学校を終え、放課後となった
「んじゃま、帰りますか」
「だな」
俺が立つと同時にイッセーも立ちあがる…バカな、イッセーとのシンクロ率が高いだと!?
まぁそんな茶番はさておき、鞄に道具を詰め教室から出る
◇
「今日は何作ろうかねぇ〜」
肉は安売りの時に多く買って冷凍してるし、魚は鰤と鮭、ホッケもある……何作ろう?
「え、お前って料理出来んの?」
「失敬な、一人暮らし歴が長いと覚えなきゃならないスキルの一つですよ? それに、将来自炊出来なきゃ生きていけないぞ〜」
いつかは親元を離れ、一人暮らしをする。そうなったときに家事を一つでも出来る出来ないとでは随分違うもんよ
なんて事を思っていると、いつの間にか陸橋まで来ていた
橋の上には少女が立っていたが、俺には見覚えのある顔、だが思い出せないでいた
その少女は、俺達を見つけると小走りでこちらに向かってきた
何だ、この違和感…
「さ〜て、お邪魔虫は馬に蹴られる前に退散しますかね〜」
「え、ちょ、おい!暁斗っ!?」
イッセーの制止のような言葉を無視し、違う方向へ歩いていく
◆
「えっと、ごめんね? 友達に迷惑かけたみたいで…」
「い、いや別に大丈夫だよ。気にしないで」
「えっと、その…兵藤くんって、今つき合ってる人って、いる?」
「え? 別にいないけど?」
「そ、そうなんだ・・・それでさ」
(え、これって…まさか!?
「えっと、私とつき合ってくれませんか!」
「え?……はいいいぃ!?」
◇
(なぁ、アルバーク…あの女、なんか違和感なかったか?)
『ああ、普通の人間には無いなにかがあの小娘にはあった』
小娘って…つことは、あの女は人間ではなくて『悪魔』『天使』『堕天使』のどれかって事か
『その線は行っているだろうな』
面倒な事引き起こしてくれんなよ…こちとら平凡を望んでるんだから
そんな事を頭の片隅に置く。そして今夜の献立に思考を切り替え、帰路に着いた
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