第三十六話 二度目の合コンその三
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二人にそれぞれカシスオレンジとファジーネーブルを出した、一華がカシスオレンジを受け取った。達川がファジーネーブルを受け取った。
それを見てだ、成海はかな恵からビールを受け取って大ジョッキのそれをごくごくと美味しそうに飲んでからまた言った。
「俺達って」
「そうよね」
かな恵は白ワインを大ジョッキで飲みつつ答えた。
「夫婦って言われても」
「それでもな」
「やっと手を握った位で」
「それ以上はな」
「全くよ」
「それで夫婦なんてな」
「息が合ってるってことよ」
一華はカシスオレンジを口にしつつかな恵に話した。
「要するに」
「そういうこと?」
「そうよ、あんた達ってね」
まさにというのだ。
「息がぴったり合っていて」
「それでなの」
「そう、それでね」
そのうえでというのだ。
「私達も今こう言ってるのよ」
「そうなのね」
「そうよ、しかしね」
「しかし?」
「白ワインを大ジョッキでって」
一華はかな恵の飲み方については引いた目で述べた。
「あんた相変わらずね」
「飲むの好きっていうのね」
「そうよ、本当にお酒好きね」
「いや、一気に酔えるお酒をこうしてね」
「どんどん飲むのがあんたよね」
「ストロングとかね」
「それで梅酒とかもでよね」
「ワインもね」
今飲んでいるこの酒もというのだ。
「こうしてね」
「どんどん飲むのよね」
「飲む時はね」
まさにというのだ。
「こうよ」
「飲み過ぎるなよ」
成海はかな恵に笑顔で話してきた。
「今日も」
「わかってるわよ」
かな恵はピザを食べつつ答えた、ピザは成海がそっと出したもので彼に感謝の言葉を言いながらそうして食べるのだった。
「だからボトルで二本位でね」
「止めるんだな」
「そうするわ」
「そうしろよ、飲み過ぎは毒だからな」
「わかってるわよ」
「やっぱり夫婦みたいだな」
達川は成海から受けたファジーネーブルを飲みつつ呟く様にして言った。
「この二人」
「そうよね」
一華は達川に応えて言った。
「見てると」
「今のやり取りだってさ」
「夫婦のよね」
「そうだしね」
「やっぱりこの二人ってね」
「夫婦みたいだね」
「かな恵料理上手でお母さん気質だしね」
「三浦これで世話焼きだし」
「それキャラ被ってねえか?」
成海は二人のやり取りを聞いて二人に返した。
「どうもな」
「ああ、そうね」
「そう言われたら」
一華も達川も成海の突っ込みに否定することなく返した。
「そうだよな」
「二人似てるわね」
「世話焼きなところが」
「どうもね」
「そうなんだな、俺達って似た者同士か」
成海は二人の返事を聞いてあらためて言った。
「それで付き合ってるんだな
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