米国編 ウルトラセイバーファイト 中編
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、朝から深いため息を溢していた。彼女が路上を歩む度に艶やかな黒髪が揺れ、歳不相応に発育した巨乳がぽよんと弾む。
その通学路を静かに歩んでいる彼女の名は――辻凪あやめ。都内の有名私立中学校に通う女子中学生であり、一部の男子からは絶大な人気を博している人物だ。
思春期を迎えて間もない中学生男子達にとって、彼女の瑞々しい肉体から漂う色香と乳房の躍動は、劇薬に等しい。告白された回数は両手の指では足りず、強引に迫られた回数はそれをさらに上回っていた。
(別に私は……誰かとそんな風になりたいなんて、考えたこともないのに……)
そんな自分の色香に対して無自覚だったあやめにとって、その好意の数々は苦痛でしかなかったのである。
だが、少なくともこの当時の彼女は誰とも男女の契りを交わしてはおらず、その貞操は純潔そのものであった。そんな彼女の友人である「美少女姉妹」が、不埒な男共を彼女から遠ざけていたのである。
「おっはよーあやめっ! 相変わらずのぷるるんおっぱい、堪りませんなぁっ!」
「きゃあぁっ!? も、もぉ、遊里ちゃんったらぁっ!」
その美少女姉妹の姉――沢宮遊里は、今日も背後からあやめの双丘を鷲掴みにしていた。制服を押し上げる乳房を無遠慮に揉みしだかれ、あやめは思わず悲鳴を上げる。
「……おぉっ!? もしかしてあやめ、また大きくなった!? ブラ変えたでしょ!」
「だ、だってもうEでもキツいから……!」
「なんと……! 張りも柔らかさもずっしりとした重量感も全部パワーアップしてるし、道理で! これも私の日頃のおっぱいマッサージの賜物ですなぁぐへへへ……!」
「や、やぁあ……! そんなこと朝から大声で言わないでぇえ……!」
金髪のサイドテールを軽やかに弾ませ、親友の背にむにゅりと乳房を押し当てる遊里。
学内ヒエラルキーのトップに君臨している彼女がこうしてあやめ(の乳房)を独占しているため、男子達は迂闊に手出し出来ずにいるのだ。
最近になってFカップに成長したのだという彼女の報告にますます高揚し、遊里は親友の乳房を厭らしい手つきで揉み続けている。
しばしば「ギャルの皮を被ったおっさん」と揶揄されている彼女自身も、Eカップに相当するかなりの巨乳なのだが、当人はあくまであやめの乳房に執心していた。
「良いじゃないの減るもんじゃないし! ……あぁ〜っ、やっぱりこの揉み心地サイコー! こんな極上の果実、そこいらの男に渡すわけには行かないねっ! やっぱり私がこの手で守護らねば……あいだぁっ!?」
だが、遊里にとっての至福のひと時は。背後から脳天に振り下ろされたチョップによって、敢えなく強制終了となってしまう
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