米国編 ウルトラセイバーファイト 中編
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――ニューヨークに迫る侵略者の影。その存在は、東京に設けられているBURK日本支部の基地にも報されていた。通信員の口から聞かされた第一報に、弘原海隊長は眉を吊り上げて振り返っている。
「ハドソン川上空に宇宙怪獣だと……!? 確かなのか!」
「はい、すでに現地の戦闘機隊が出撃しているとのことです! データによると、この熱源反応は……ベムスターです!」
「ベムスターか……! アメリカ支部の物量なら、最終的にはどうとでもなるだろうが……あの基地から即応出来る第1陣の航空戦力と言えば、そのほとんどがBURKセイバーだろう。無事に持ち堪えられれば良いんだが……!」
シャーロット博士が開発を進めている次世代戦闘機のBURKクルセイダーは、まだ量産化出来る段階ではない。そのため現在もBURKセイバーが主力戦闘機として運用されているのだが、日々強力になって行く怪獣達の脅威に対して、徐々に「力不足」な部分が見えてきてしまっているのだ。
それでもアメリカ支部の精鋭達ならば、最後には勝つことが出来るだろう。だが、その勝利を得るまでに彼らが払う犠牲の数と重さは、決して無視出来るものではない。
(ナカヤマ……!)
その懸念には、弘原海の個人的な感情も含まれていた。
かつて、共にホピス星の調査にも参加していたエリー・ナカヤマ隊員が、そこに居るのだとしたら。調査隊を率いていたリーダーとして、その現実から目を背けるわけには行かなかったのである。
「弘原海隊長、現場がニューヨークだっていうのなら……そこにはエリーが居るはずです! 私達も加勢に行きましょう!」
「シルバーブルーメの時は、彼女達に駒門隊員を助けて貰ったんです……! 今度は私達が行かなくてはッ!」
「私も同じ気持ちです、隊長……! 彼女達をこのまま放っておくわけには行きません!」
それは当然、他の隊員達にとっても同じであった。
駒門琴乃隊員、八木夢乃隊員、望月珠子隊員隊員。日本支部に属する彼女達3人は豊穣な乳房をばるんばるんと弾ませ、必死に出撃を進言している。
仲間を想うが故に流れている焦燥の汗が、その瑞々しい柔肌をじっとりと濡らしている。弘原海に詰め寄る爆乳美女達は、安産型の桃尻をぶるんっと蠱惑的に躍動させていた。
通信員をはじめとする周囲の男性隊員達が、その暴力的な色香に喉を鳴らす中。彼女達の願いを真摯に受け止める弘原海は、重々しく口を開く。
「……お前達の思いは分かっている。だがな、お前達の機体はいずれも修理中でまともに飛ばせる状態じゃねぇんだ。俺は助けに行けとは言えても、死にに行けと言うわけにはいかねぇんだよ」
「し、しかしッ……!」
つい先日に起きた怪獣
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