暁 〜小説投稿サイト〜
夢幻水滸伝
第二百五十五話 重要な島その一

[8]前話 [2]次話
                第二百五十五話  重要な島
 郭は美蓮に広州の自分達の官邸で話した。
「まずは海南省を手に入れるか」
「あちらですか」
「そや、あの省を統一したらな」
 そうすればというのだ。
「海から壮族自治区にも影響を与えられるしさらにな」
「まだありますか」
「東南アジア、リー達がおる方にも睨みを利かせられる」
「戦略上の要地ということですね」
「そやから早いうちに掌握してな」
 そうしてというのだ。
「統治を進めてな」
「確かなところにしたいのですね」
「そやからすぐに主な街や村に使者を送って」
「降る様に言いますか」
「そして降った街や村を拠点にしてな」 
「省での勢力を拡大していきますね」
「そうしていきたい、軍も上陸させて編成して」
 省の人材を用いてというのだ。
「そのうえでな」
「海南省の掌握を進めますね」
「そや、実は湖南省も気になってるけどな」
 自分達のいる広東省と隣接しているこの省もというのだ。
「そやけどな」
「あちらに進出する前にですか」
「南を完全に掌握して」
 即ち今話している海南省と壮族自治区をというのだ。
「それからや」
「湖南省ですね」
「そうしたい」
「そうですか、ほな」
「早速な」
「海南省の街や村に使者を送っていきますね」
「そうするで、特にな」
 ここで郭は茶を飲んだ、熱くかつかぐわしい香りがする茶を飲みそのうえで美蓮に対して話を続けた。
「海口をな」
「あの街ですか」
「あそこは海南省で一番大きな街で」
「しかも良港がありますね」
「広東省と目と鼻の先でな」
「そやからですね」
「あの街を手に入れられたら大きい」
 戦略上非常にというのだ。
「そやからな」
「第一はですね」
「あの街や、けど降らんかったら」
「他の街ですね」
「海岸に面してるな」
 そうしたというのだ。
「湊のある街をな」
「手に入れますね」
「湊を手に入れたら」
「そこから軍を送り込み」
「ものもな、そしてな」
「その港町を拠点としてですね」
「省の統一を進めていくで」
「そうされますね」
「あとあの島は海賊の拠点になってるな」
 郭は海南省のこのことも話した。
「海のモンスターも多いし」
「あと毒蛇も多いとか」
 美蓮はこのことを話した。
「その様ですね」
「そやからな」
「征伐や退治を進めていきますか」
「そうしたい」
 こう言うのだった。
「ここはな」
「そうですか」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「あの省をや」
「平和にしたいですね」
「そう考えてるわ」
「そうなのですね」
「真っ先に海賊とモンスターやな」
 この二つだというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ