第一幕その四
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「そうだね」
「思えば五人共色々な冒険をしているね」
オズの魔法使いも言ってきました。
「これまでね」
「そうだね、もう二十回以上冒険をしているね」
キャプテン=ビルも言います。
「それもお空に海に地中にと」
「そう考えたら素晴らしい冒険者よ」
つぎはぎ娘は食べていません、ですが雰囲気を見てそれを心の栄養にする為に着席しているのです。
「五人共ね」
「オズのーー国はーー色々なーー場所がーーあります」
チクタクもつぎはぎ娘と同じ理由で着席しています。
「それをーー巡られてーーいますーーので」
「五人共もう立派な冒険者よ」
ドロシーもこう言います。
「本当にね」
「全くだよ、僕も皆と同じ考えだよ」
トトはドロシーの足下から言いました。
「五人はもう立派な冒険者だよ」
「そうなんだね」
「僕達もう冒険者なんだ」
「ただ旅行をしていただけと思ったら」
「皆と一緒に」
「そうなっていたのね」
「その通りだよ」
ボームさんが五人に優しく答えました。
「本当にね」
「そうですか、それじゃあですね」
「これからもですね」
「楽しく冒険をしていいですね」
「そうしていいですね」
「皆さんと一緒に」
「勿論だよ、それで今回はどうするのかな」
ボームさんはお鍋の中のお豆腐を食べながら尋ねました。
「一体」
「またオズの国に行こうとお話しました」
「それで来ました」
「ですが考えていたのはそこまでで」
「これからどうするか」
「それまでは」
「そうなのね、実は今モジャボロさんが弟さんと一緒にウィンキーの国に行っててね」
ドロシーが五人の返事を聞いてお話しました。
「臆病ライオンと腹ペコタイガー、エリカにガラスの猫と木挽きの馬も一緒よ」
「ウィンキーに行かれてるんですか」
「実は資料の整頓はかなり大がかりでね」
それでというのです。
「私とオズマとベッツイ、トロットでお話したけれど」
「オズの国の王女の方々で」
「それでかかしさんと樵さん、ジャックとファイター大尉にもね」
この人達にもというのです。
「来てもらおうってなって」
「それで、ですか」
「モジャボロさんにはウィンキーに行ってもらってるの」
弟さん達と、というのです。
「今日か明日には帰って来るわ」
「かかしさん達を連れてですね」
「兎に角今はね」
どうしてもというのです。
「人手が必要なの」
「オズの国の歴史資料の整頓で、ですか」
「お掃除もしているし」
そちらもしているというのです。
「だからね」
「それで、ですか」
「よかったら貴方達もね」
「今回はですね」
「王宮にいてね」
そうしてというのです。
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