西ゼムリア通商会議〜ミルディーヌ公女の婚約と思惑〜
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た後呑気に笑い、ルイーネは苦笑していた。
(こ、婚約者が13人〜〜〜〜〜!?)
(し、しかも更に増える見込みがあるって……リィンさんって、パパ以上に罪作りな男性だよね……)
(いや、そこで何で僕が出てくるのさ。この場合の比較対象はセリカさんやヴァイスさん、後はウィルさんやリウイ陛下、ロイドだよ……)
(まさに”英雄色を好む”という諺を体現していますわね、シュバルツァーは。)
一方話を聞いていたエステルは信じられない表情を浮かべ、ミントは表情を引き攣らせた後苦笑し、ミントの感想にヨシュアは疲れた表情で反論し、フェミリンスは呆れた表情で呟いた。
「話を戻すが……リィンとミルディーヌ公女の婚約によって、エレボニアの領地で我が国の大使館が設立されるオルディスは”元戦争相手の国であるエレボニアに所属している領土でありながらリィンの身内が納めている領土でもある事”で、大使館の関係者達の安全度はメンフィルと同盟関係を結んでいるリベールやクロスベルと並ぶ程跳ね上がる事は理解できるだろう?」
「……それは………」
「お言葉ではありますが、その理論からすれば帝都も同じではないのでしょうか?今までの話からするとシュバルツァー将軍はアルノール皇家の一員であるアルフィン皇女殿下も娶るようですし……」
シルヴァン皇帝の問いかけに反論できないオリヴァルト皇子が複雑そうな表情で答えを濁している中、アルバート大公がシルヴァン皇帝に指摘した。
「フッ、アルバート大公はアルフィン皇女が受けた”処罰内容”をもう忘れたのか?アルフィン皇女の処罰内容はリィン専属の使用人兼娼婦を務める事もそうだが、”アルフィン皇女の身分剥奪並びにエレボニアからの追放”もある。よってアルフィン皇女は既にアルノール皇家から”廃嫡”されているのだから、”今のアルフィン皇女――――――いや、アルフィン卿はアルノール皇家の一員ではない”だろうが。」
「………………」
「……ッ!」
「……くっ………」
(先輩……)
アルバート大公の指摘に対して嘲笑した後答えたシルヴァン皇帝の説明にセドリックは辛そうな表情で黙り込み、今のアルフィンがアルノール皇家の一員でないのはメンフィルが原因である事を指摘したかったが指摘をすればすぐにレミフェリアに”既に終わった話”であるアルフィンの処罰の件について反論する資格がない事の指摘――――――”アルフィン皇女の処罰についての指摘に対して反論された時の二の舞”になる事やそれを理由に賠償内容の話し合いの場でのレミフェリアの立場が悪くなる事も察していたルーシー秘書官は身体を震わせて悔しそうな表情でシルヴァン皇帝を睨みながら唇を噛み締めて黙り込み、アルバート大公は無念そうな様子で唸り声を上げ、ルー
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