暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
西ゼムリア通商会議〜ミルディーヌ公女の婚約と思惑〜
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ル帝国の大使館は帝都(ヘイムダル)に設立すべきという事もミルディーヌ公女なら理解しているのに、オルディス――――――カイエン公爵家に力をつけさせる事を優先するとは、ミルディーヌ公女にはアルノール皇家に対する忠誠心は存在しないのか……!?」

ラウラは真剣な表情で端末に映るミルディーヌ公女を見つめ、セリーヌは疲れた表情で呟き、ユーシスは怒りの表情で端末に映るミルディーヌ公女を睨んだ。

「別にそこは怒る事じゃないでしょ。メンフィルの大使館がオルディスに設立される事で後にオルディスに様々な利益をもたらす事がわかっていたミュゼは”オルディスの領主として当然の判断”をしただけだし、エレボニアの皇家に対する忠誠心もちゃんとあるじゃない。現にあの娘が連合の上層部に意見した事で今回の戦争による敗北で立場が危うくなるエレボニアの皇家の面々は今後も引き続きエレボニアの皇家として存続できるじゃない。その気になればミュゼが今のエレボニアの皇家を排除して、ミュゼ自身がエレボニアの”皇”にもなれたのに、あの娘は”現エレボニア皇家に仕える大貴族”以上の立場を求めていない事は今までのあの娘の行動や言動でわかるでしょう?」

「……………………」

「それは………」

「さっきから気になっていたけどアンタ、何でそんなに政治に関する事に詳しいのよ?」

ベルフェゴールの指摘に反論できないユーシスは複雑そうな表情で黙り込み、ラウラが答えを濁している中サラは困惑の表情でベルフェゴールに指摘した。

「あら、私が”魔神”――――――”不老不死でスタイルも完璧の美女”である事を忘れたの?こう見えても私は貴女達より”ちょっとだけ年上”だから、過去にご主人様程じゃないけど私が個人的に気に入ってしばらく傍にいてあげた男達もいて、その中には”権力者”もいたからね。その権力者の男の”愛人”である事で面倒な事に巻き込まれない、もしくはすぐに対処する為にも一時期は”そっち方面”も勉強したわよ〜♪」

「わ、私達より”ちょっと年上”って……」

「どう考えても”ちょっと年上”どころか、”滅茶苦茶年上”だよね。」

「つーか自分で”不老不死でスタイルも完璧の美女”って言うとか、どれだけ自信過剰な痴女なんだよ。」

「それよりも”勉強した”って、アンタ、本当に”怠惰”を司る”魔王”なの?勉強――――――”努力”は”怠惰とは正反対になる行為”じゃない……」

ウインクをして答えたベルフェゴールの答えにその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中アリサとフィー、アッシュとセリーヌはそれぞれジト目でベルフェゴールを見つめて指摘した。



少し前―――――



ベルフェゴールがアリサ達の前に現れる少し前、ミルディーヌ公女の婚約宣言に一部のVIP
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