西ゼムリア通商会議〜ミルディーヌ公女の婚約と思惑〜
[7/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ゴールの話を聞いて新たな疑問を抱いたティータの疑問にエレインが答えた。
「”オルディスにメンフィルの大使館や軍が存在する事でメンフィルがメンフィルの”本国”――――――異世界からの商人の誘致をしてくれる”………――――――!も、もしかしてオルディスに駐留軍付きのメンフィル帝国の大使館が建てられる事を何の反論もせず受け入れるつもりでいるミュゼにとっての”本当の目的”って……!」
「オルディスに在留しているメンフィルの大使館や駐留軍の関係者達の生活向上の為に異世界から商人を誘致する事で、オルディス――――――カイエン公爵家の外貨を得る手段を増やす事もそうですが、オルディスに”異世界の商品が集まる”という新たな魅力を付加させることでオルディスの経済を著しく発展させる事を考えていらっしゃっているのでしょうね。」
一方察しがついたアリサは血相を変え、シャロンは静かな表情で推測した。
「ほ、本当に彼女はそこまで考えてオルディスに駐留軍付きのメンフィル大使館が建てられる事を受け入れたのか……!?」
「四大名門の令嬢である彼女なら私やユーシス君のように幼い頃から”帝王学”は叩き込まれているだろうし、何よりも彼女の”異能じみた能力”も考えると間違いなく”駐留軍付きのメンフィル帝国の大使館がオルディスに建てられればオルディスがいずれそうなる盤面も見えていたんだろうね。”」
「ミュゼさんの”異能じみた能力”――――――まさに実際の未来を予測できる”盤面を見る能力”ですね……」
「なるほどね〜。しかも”沿海州の盟主”の異名で呼ばれる程の大陸でも最大規模の港を有するオルディスなら、相乗効果でオルディスの経済を更に発展させられるだろうね〜。」
「……多分だけど、ミュゼちゃんは最終的にオルディスを”沿海州の盟主”とエレボニア……ううん、大陸最大規模の”異世界商業都市”の二枚看板に発展させることを考えているかもしれないね……」
二人の推測を聞いて信じられない表情で声を上げたマキアスの疑問にアンゼリカが真剣な表情で答え、エマは複雑そうな表情で呟き、ミリアムとトワはそれぞれ真剣な表情で推測した。
「まさか駐留軍付きの大使館がカイエン公爵家の本拠地であるオルディスに設立されるという普通に考えれば戦後ミュゼの立場――――――カイエン公爵家当主を狙うバラッド侯やナーシェン卿にとってはミュゼを追い落とす絶好の理由となる件を逆手にとる事でオルディスを著しく発展させる方法を考えているとは……」
「ホント、前カイエン公とは比べ物にならない狡猾な公女ね……」
「最初の理由はともかく残り二つの理由は国民達の政府や皇家の信頼回復もそうだが、エレボニアという国全体の経済回復・発展の為にも例え駐留軍付きというリスクを背負ってでもメンフィ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ