西ゼムリア通商会議〜ミルディーヌ公女の婚約と思惑〜
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ら、低空飛行する事で水難事故等で船から海や湖に投げ出された救助対象を見つけやすくなるな。」
ベルフェゴールの説明を聞いたシェラザードとエレイン、ジンはそれぞれ真剣な表情で推測し
「というかそれ以前に何らかの事故が起こった際に大使館に駐留しているメンフィル軍が”他国”の為に”災害派遣”なんてしてくれるの?それも戦争相手だった国の為に。」
「その辺に関してはあの公女の事だから、既に”災害派遣”が要請があればすぐに応じてもらえるような交渉をしているのでしょうね。」
「勿論それもあるでしょうけど、そもそもメンフィル側としても大使館に駐留する軍を”災害派遣”する事はメンフィルにとっても”メリット”が発生するからというのもあると思います。」
「”災害派遣がメンフィルにとってもメリットが発生する”……それはどういう事だろうか?」
ジト目のフィーの疑問にサラが疲れた表情で答え、真剣な表情で推測したトワの推測が気になったガイウスは不思議そうな表情で訊ねた。
「”大戦”の時にも戦後のエレボニアをメンフィルが保護する理由の一つとして、今回の戦争によって各国が抱いているであろうメンフィルに対する不信感のある程度の緩和もある事をセシリア将軍は肯定したよね?大使館に駐留するメンフィル軍を”有事の際の災害派遣”する理由もその件に関係していると思うよ。」
「あ……ッ!」
「確かに命の危機に陥ったエレボニアの民達をメンフィル軍の関係者が救助するような事があれば、各国もそうだけど、何よりもエレボニアのメンフィルに対する不信感を和らがせる事はほぼ確実になるだろうね。」
「しかも”有事の際の災害派遣”という約束があれば、エレボニアの政府や皇家もそうだが、何よりも国民達がエレボニアがメンフィル帝国の大使館に駐留するメンフィル軍の軍事費の半分を負担する事に対する不満や反感をある程度抑えられるだろうな。」
トワの指摘を聞いてすぐに事情を察しがエリオットは声を上げ、アンゼリカとユーシスは真剣な表情で推測した。
「そしてこれが最後の理由にしてミュゼにとっての本当の目的だと思うけど……ミュゼの故郷にメンフィルの大使館や軍が存在する事で、メンフィルがメンフィルの”本国”――――――つまり、ディル=リフィーナからの商人の誘致をしてくれるからよ。」
「ふえ?オルディスに在留しているメンフィル帝国の大使館や駐留軍の人達の生活向上の為に何でメンフィル帝国がメンフィル帝国の本国――――――異世界から商人を誘致をしてくれるんですか?」
「”大使館”は他国の領土に建てられるから、その大使館の関係者が他国でも祖国で行っていた習慣等を可能にする為に祖国の商人達を大使館の近郊で取引をしてくれるように誘致するのだと思うわ。」
ベルフェ
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