暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
西ゼムリア通商会議〜ミルディーヌ公女の婚約と思惑〜
[5/12]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
アの領土内で犯罪を犯した外国人が自分の祖国の大使館に逃げ込んだりしたら、事情の説明もそうだけど引き渡しの交渉とかもする必要があるんだよ〜。」

ベルフェゴールの話を聞いて新たな疑問を抱いたガイウスの疑問にトワとミリアムが答え

「なるほどね……エレボニアがあの公女を拘束しようと考えた時に公女が大使館――――――ましてやエレボニアを敗戦させたメンフィルの大使館に逃げ込む事ができれば、公女を拘束するのはほぼ不可能になるでしょうし、何よりもメンフィルは”転位”の技術に長けているから大使館からそのまま他国へと逃亡する事も容易でしょうね。」

「ミュゼ君の事だから、メンフィルからの覚えがいい自身の存在はアルノール皇家や政府にとって重要であると同時に頭が上がらない――――――つまり、”目障りな存在”になると推測しているだろうから、”非常時の手段”を増やしておきたい彼女にとってメンフィルの大使館がオルディスに建てられる事は”絶好の避難場所”を得られるようなものなんだろうね。」

「チッ、ちゃっかり絶好の逃げ場も確保するとか、あの女らしいぜ。」

トワとミリアムの話を聞いたセリーヌは呆れた表情で、アンゼリカは疲れた表情で呟き、アッシュは舌打ちをして忌々し気な表情を浮かべて端末に映るミルディーヌ公女を睨んだ。



「二つ目は”有事の際の災害派遣”もしてもらえるからそうよ。」

「”有事の際の災害派遣”だと?」

「その”災害派遣する人達”ってエレボニアに設立予定のメンフィル大使館に駐留する駐留軍の事だよね?そもそもミュゼちゃん――――――カイエン公爵家にはラマール領邦軍の指揮権があるのに、何でメンフィル軍による災害派遣を頼ろうとしているんでしょうね?」

ベルフェゴールの話を聞いて新たな疑問を抱いたアガットは眉を顰め、アネラスは戸惑いの表情で疑問を口にした。

「ミュゼの話だとメンフィル軍に所属している飛竜や天馬(ペガサス)と言った”飛行騎獣”を駆る騎士達による災害派遣があれば、今まで助けられなかった、もしくは助けるのが難しい状況に陥った人達を助ける事ができるからとの事よ。」

「……考えたわね。確かに小回りができる上ヘリや飛行艇と比べると圧倒的に小柄な”飛行騎士”ならヘリや飛行艇は着陸できない場所も着陸できる上ヘリや飛行艇では救助が厳しい、もしくは不可能な状況での救助も可能になるわ。」

「言われてみればそうね……例えば火事になって出入口が瓦礫や炎等で封鎖されて早急な救助が厳しい状況の建物に残された人達を救助する為に、飛行騎士だったらヘリや飛行艇では不可能だった空からの直接建物内への突入・救助も可能になるでしょうね。」

「それに飛行騎士ならある程度の高度を保つ必要があるヘリや飛行艇と違って低空飛行もできるだろうか
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ