西ゼムリア通商会議〜ミルディーヌ公女の婚約と思惑〜
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ない♪」
「みんなの前でとんでもない提案をするんじゃないわよ、シャロン!!」
ルシエルもリィンと契約した話を知ったその場にいる全員が冷や汗をかいている中トワは表情を引き攣らせ、ラウラは真剣な表情で呟き、エリオットは複雑そうな表情で呟き、クロウは悔しそうな表情で声を上げ、シャロンは苦笑した後からかいの表情でアリサにある提案をし、シャロンの提案を聞いたベルフェゴールはからかいの表情を浮かべ、シャロンの提案にその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中アリサは顔を真っ赤にして声を上げて反論した。
「やれやれ……話には聞いていたが、あのエステルとも並ぶ程の”人たらし”な人物だな、灰色の騎士は。」
「契約している異種族の数を考えたら完全にエステルを上回っているから、下手したらエステル以上かもしれないわね……」
「しかも彼の場合エステルさんと違って異性ばかりを惹きつけていますから、性質が悪いですね……」
一方ジンとシェラザードは疲れた表情で溜息を吐き、エレインは呆れた表情で呟いた。
「そんなことよりもその女ならあの公女がメンフィルの駐留軍付きの大使館が自分の本拠地であるオルディスに設立されることにすらも反論しない思惑も知っているんじゃないの?」
「へ……それってどういう事ですか?」
「言われてみれば、幾らメンフィルとの関係回復を重視しているとはいえ、ラマール地方の公都にしてカイエン公爵家の本拠地であるオルディスに他国の駐留軍付きで大使館が設立されることはミュゼにとっても様々な問題が発生する事が考えられるな……」
「ああ……特に戦後ミルディーヌ公女とカイエン公爵家の継承権争いをすると思われるバラッド侯やナーシェン卿がその件を理由にミルディーヌ公女をカイエン公爵家当主の座から引き下ろそうとする事は目に見えているな……」
呆れた表情で呟いたサラの指摘を聞いたマキアスが不思議そうな表情を浮かべている中、事情を察したラウラとユーシスはそれぞれ真剣な表情で考え込み
「た、確かにリィンさんの霊力と一体化している事でこの会議の前に行われたと思われる連合と新生軍の打ち合わせの内容もそうですが、その時にオルディスに駐留軍付きでメンフィル帝国の大使館が設立されることを知ったにも関わらず何の反論もせずに受け入れたミュゼさんの思惑もベルフェゴールさんなら知っていそうですね……」
「問題はその痴女が口を割るかどうかだろ。」
「ん。それにリィンもそうだけど、ミュゼにも口止めされているかもしれないよね。」
一方サラの言葉にエマは納得した後不安そうな表情でベルフェゴールを見つめ、アッシュとフィーはジト目でベルフェゴールを睨んだ。
「別にそのくらいなら教えてあげてもいいわ
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