§41 超神話黙示録
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にはうってつけだ。
「では失礼する。主よ。ゆめゆめ油断するでないぞ」
鮮やかに変化する長髪を揺らしながら頷く愛剣は恵那を連れ、凄まじい速度で離脱していく。そして暢気に欠伸をしながら眺めているのは斉天大聖。
「しっかしやるのう。我から娘っ子を取り返したのは神速の権能か? 黎斗よ」
「まぁ。そんなとこ――!?」
恵那の撤退を許したのはおそらくこちらの気を緩めさせる為。しくじった。そう気付いた時には遅い。斉天大聖が敵対者から奪った紅葫蘆が、抗えない力で黎斗を吸い込む。
「しまっ――!!」
黎斗の言葉は途中で消える。確実に吸い込まれたことを確認し、斉天大聖は紅葫蘆の蓋をした。
「……ふむ。やはり手強いがこんなところか。詰めが甘いのは昔から変わっておらんのぅ」
無人となった瓦礫の荒野で、斉天大聖は一人、嗤う。嗤う。哄笑が響く。
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