第86話
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娘からの辛辣な言葉にヤムチャは涙を流しながら沈黙した。
「まあ、ヤムチャさんがフラレてくれたおかげでトランクス君と会えたからそこは感謝だね。ありがとうヤムチャさん。ブルマさんにフラレてくれて」
「ごふ…っ…」
「おーい!ヤムチャー!そんなとこで何寝てんだ?」
両手に串焼きを大量に持ちながら悟空がヤムチャに歩み寄る。
「悟空…お前、娘の教育はどうなってんだよ…?」
「?」
号泣しているヤムチャの言葉に疑問符を浮かべる悟空。
「お父さん、ヤムチャさん酒臭いからあっちに持ってってくれるかな?」
「ん?へーい」
瞬く間に両手の串焼きが消え、串を片付けると悟空はヤムチャを担いで離れていった。
「はあ、お酒の臭いはやっぱり駄目…気持ち悪くなる」
「はは、悟空さんもお酒飲まないしね。」
何回か孫家にお邪魔したことがあるが、悟空は夕食の時も酒を飲むことがないし、悟飯も基本的には飲まないのであまり飲酒を好まない一家なのだろう。
「…トランクス君はお酒飲みたいと思うの?」
「え?うーん、父さんがあんまり飲もうとしないからな…母さんが深酒して酔い潰れるとこも見てきたからあんまり…でも何時か仕事で飲むこともあるからなぁ…でもそれ以外は飲まないかな…多分」
「そ、そう…君と一緒に暮らすことになったら、君がお酒飲むことがあった時のために私も少しは慣れないといけないんだけど、ちょっと安心かな…ありがと」
「悟林さん…」
「姉さん!」
良い雰囲気になったところで邪魔者2号が現れた。
「………何?」
「お願いがあるんです!僕を鍛えてくれませんか!?」
「………お前を鍛える?何で?」
「セルと闘って分かったんです。今の僕じゃあセルに全く敵わないことに…」
「そりゃあ大した修行をしてないお前に負けるなんてセルもごめんでしょ」
努力しているというのに努力していない奴に負けるのは誰だって納得しないだろう。
「だから僕を鍛えてくれませんか!?パンを怪我させてしまって…僕は自分の弱さを痛感しました。あの力を使いこなせなかったせいで負けてしまった。お願いです姉さん、僕を鍛えて下さい!!」
「却下」
「ええ!?」
悟飯の頼みを却下した悟林。
驚く悟飯だが、悟林からすれば当然の反応だと思う。
「だってお前は平和が続くとすぐ腑抜ける病気なんだから修行なんてしても意味ないでしょ。私は私の修行があるんだからしばらくすれば病気が再発して弱くなるお前と遊んでる暇なんてない。時間の無駄」
悟飯と修行するくらいならトランクスとの修行デートの方が遥かに有意義だ。
特に最近はトランクスも強くなったので今までとは桁違いの手応えを感じて
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