第86話
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てしまって自棄酒をしていたらしい。
「そ、そうですか…」
「ちょっと他の可愛い女の子に目が行っただけなのに…」
「(そりゃあフラレるな)」
酒瓶を抱いて号泣するヤムチャにトランクスは胸中で呟く。
「最近は同じ独り身仲間だった悟天まで可愛い女の子と仲良くなったようだし…何で俺だけ…」
「え?悟天も?」
確かに悟天も彼女を欲しがっていたが、もう射止めたのか。
「ああ、何でもサタンシティで正義の味方のボランティアをしてクリリンの手伝いをしていた時に車を犯罪者に壊された親子を助けたらしいんだよ。途中で超サイヤ人になって逃げた犯罪者をぶっ飛ばしたらその姿に娘さんが悟天に惚れたんだと…写真見せてもらったけど凄い可愛い女の子だったぜ」
「へえー…」
「あ、私聞いたことあるよ。確かパレスちゃんって言うお嬢様だね…悟天から聞いたけど結構世間知らずなとこがあるけど素直な良い子なんだって…まさか、こんなに早く出会いに恵まれるなんてね…」
しかし、山奥暮らしで世間に疎い方である悟天以上に世間知らずとはかなりの箱入り娘なのか。
だが、超サイヤ人となった悟天を見ても驚くどころか逆に惚れるのはかなり肝が据わっているのかもしれない。
それとも天然なのか…とにかく上手く行って欲しいものである。
「ねえ、トランクス君。悪いけど悟天に何かアドバイスしてくれないかな?弟に良縁が出来たなら上手く行って欲しいし…」
「アドバイス…?うーん、まあ…やれるだけは…」
「おい、何で俺を見て言うんだ?」
取り敢えずフラレる要素はヤムチャを見ていれば分かるのでそれを言えば大丈夫だろう。
「まあ、ヤムチャさんを見れば…ねえ?」
「悟林ちゃん!それは俺が駄目男だって聞こえるぞ!?」
「いやだって、長い間お付き合いしてたブルマさんにフラレてそのブルマさんが付き合いが短いベジータさんと結婚したんだからヤムチャさんが問題ありなのは誰が見ても分かるでしょ?」
「ぐはあっ!?」
戦闘に特化したサイヤ人だからか言葉にも情けも容赦も微塵もなく、ヤムチャの繊細なハート(笑)を貫いた。
「ブルマさんだってヤムチャさんはおっちょこちょいで軽くて優柔不断で落ち込みやすくてサボり癖があって浮気性な人だって言ってたし」
「ぐふうっ!?」
元彼女だったブルマからの辛辣な評価にヤムチャは地面に突っ伏した。
「私から見てもヤムチャさんはアウトだと思うよ。そもそもヤムチャさんはナメック星のドラゴンボールで生き返った時にブルマさんにプロポーズすれば良かったんだよ。ヤムチャさん生き返らせるためにナメック星にまで行ったのに怒らせちゃってさ…ヤムチャさんは優柔不断で決断力が欠けてる」
兄弟弟子の愛
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