第二章
[8]前話
「宮殿中滅茶苦茶臭かったんだ」
「最悪ですね」
「ベルサイユっていうと華やかなイメージありますが」
「実は違ったんですよね」
「そうでしたね」
「その三つのうちのどれが一番嫌だろうな」
丸川は笑って話した。
「汚れた服、限られた食事、臭い家な」
「見事な衣食住ですね」
「三つのうちどれが一番嫌か」
「どれが一番必要かじゃなくて」
「さあ、どれだろうな」
生徒達に尋ねると。
即刻だ、生徒達は彼に言った。
「全部嫌ですよ」
「そんなとこ住みたくないですよ」
「いつもそんな料理嫌ですよ」
「誰がそんな服着たいんですか」
「そうだよな、衣食住どれがいいかって最低限とかあるなしで考えてもいいけれどな」
それと共にというのだ。
「逆に最高ランクでもな」
「そんな人もいるから」
「その場合どれが一番嫌か」
「それもいいんですね」
「そう思うぞ、先生はな。しかしな」
丸川は笑ってこうも言った。
「ルイ十四世って王様なのに衣食住どれも最低だったかもな」
「衣と住は凄い不潔で」
「食は今で言う流動食ばかりですね」
「それじゃあですね」
「私達より酷いですね」
「それも遥かに」
「当時から言われていたしな」
彼の生前からだ。
「本当に」
「ベルサイユ宮殿は汚くて臭くて」
「ルイ十四世の服はどれもそういうので汚れていて」
「食べるものはそんなのばかり」
「それで、ですね」
「過酷だな、サバイバルだな」
まさにとだ、笑って生徒達に話した。そうしてだった。
生徒達はここから衣食住の考えを変えた、あるなしからだ。
どういったものがいいかそして所謂上流階級でもそういったことにまで話された、そして細かくであった。
この問題について考える様になった、そしてそれを生きるうえで参考の一つにもしていった。
これぞ究極のサバイバル 完
2022・9・22
[8]前話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ