第85話
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る。
「あ…あの…さ…こういうの…いきなりだと…そのビックリすると言うか…照れるから…こういうのは徐々に…ね?」
今までの悟林の中ではどうしても幼い頃のトランクスが過って異性を感じなかったが、不意打ち2回もの接触で感じた体の大きさと固さにもう子供ではない異性なのだと強烈に感じさせられた。
そしてサイヤ人の女性は強い男に惹かれる傾向もあり、サイヤ人の血を引く悟林もその例に漏れなかった。
その表情は赤面しながら初めての感情に戸惑っており、普段のサイヤ人の戦士としての自分しか知らなかった悟林が初めて“女性”としての顔を発露させた瞬間であった。
「え?あ、はい!!」
初めて見る悟林の“女性”の顔にトランクスは背筋を伸ばして返事をする。
しかし、同時に確かな手応えも感じた。
悟天もまた姉と親友の仲に変化が起きたのを感じた。
「(姉ちゃんってば顔真っ赤…!姉ちゃんって不意打ちに弱いんだ…!)」
「ご、悟天…あれは誰なんだ…!?あ、あんな反応を姉さんがするなんて…恐ろしすぎる…宇宙の終わりかもしれない…うわああああっ!!な、何でえっ!!?」
「うるっさい!この愚弟!!」
余計なことを言う双子の愚弟に超ギャリック砲を叩き込んで吹き飛ばす。
「兄ちゃんってさ、本当に姉ちゃんを怒らせることに関しては宇宙一上手いよね」
少なくとも同じくらい鈍感な悟空だってここまでの失言はしないだろう。
超ギャリック砲をまともに喰らって黒焦げになった悟飯を哀れむように見下ろす悟天であった。
「なあ、悟天。俺達…進展したのか…?恋人なのか微妙に分からない関係から進展したのか!?」
悟天は無言でサムズアップをした。
正直進展のきっかけがセルマックスだったのは予想外だった。
あの化け物がまさか2人の仲を進展させるキューピッドになるとは。
「やった…やったぞ!」
「おめでとうトランクス君!!いやあ、僕も姉ちゃんのレアな表情が見れたよ!!」
黒焦げになっている悟飯を他所に、悟林との進展に歓喜するトランクスにからかい混じりに祝福する悟天。
「と、とにかく…気絶してるパンちゃん連れて帰ろうか…」
「兄ちゃんとパンちゃんは僕が送ってくよ」
「え?良いの?」
「姉ちゃんはトランクス君ちに行けば良いんじゃないの?」
「おい!悟天!!」
「トランクス君…姉ちゃんは不意打ちに弱いと見た!隙を見て攻め続ければきっとイケると思う」
「…本当か?」
「姉ちゃんの弟の僕を信じろトランクス君…そもそもトランクス君も奥手だから恋人なのに進展が遅いんだよ…全く手の掛かる幼なじみなんだからさ…」
「よし、悟天…しばらくお前の勉強手伝わないからな…」
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