第85話
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物凄く暗い影を背負った弟に悟林は思わず引いた。
「そ、そう…じゃあ悟天。正義の味方でもしてみたら?」
「正義の味方?」
何故、正義の味方をやらねばならないのか?
悟天は首を傾げた。
「いや、だってお前強いじゃない。お前の強さを見てもビビらないような女の子じゃないと交際とか結婚って難しいんじゃ…」
「…確かに…」
悟林の言葉にトランクスは頷いた。
自分の母も悟林の母も悟飯の妻も胆力があると言うか、夫の異常な力やら変身やら神の御業をあっさりと受け入れるような人物だ。
正直悟天もこの宇宙ではトップクラスに強い人間だ。
そんな人間の力を見ても受け入れられる地球人女性がどこまでいるのか悟林とトランクスには分からない。
「悟天、母さん達は平気だけどやっぱりお前の力は普通の人からすればビックリするぞ…だからある程度強いことは知ってもらった方が良いと思う」
強さを隠して交際してもいずれボロが出るだろうから、どうせならある程度強さを隠さない方が良いのではないだろうか?
「うーん、正義の味方か…」
「っ!悟天!グレートサイヤマンの後継者になるつもりは…」
「「「却下」」」
「な、どうして!?」
名案だと思ったグレートサイヤマン3号案は3人に一蹴され、悟飯はショックを受ける。
「悟飯、今度それパンちゃんに見せてみたら?絶対に拒絶されるから」
「悟飯さん、いい加減グレートサイヤマンは止めた方が良いですよ…」
「正直、ダサいから着たくない」
3人の言葉に悟飯はショックを受けて硬直した。
「全くこの馬鹿弟は……」
「はは、お疲れ様悟林さん」
「本当にね…あ、そうだ。トランクス君、あの時はありがとね」
「?」
悟林の言葉に首を傾げるトランクスに悟林は微笑む。
「セルマックスの攻撃から助けてくれたじゃない…格好良かったよ?」
「か、格好良い…(は、初めて言われた…!)」
交際して初めての彼女からの“格好良い”の評価にトランクスは感極まって悟林を抱き締めてしまった。
正直交際して多少の変化はあっても基本的に態度は変わらなかったのでこの評価はトランクスを感動させるのに充分だったのである。
「…あのさ、トランクス君。あんまり人前でこういうのしちゃ駄目なんじゃないの?」
トランクスの背をポンポンと叩くと我に返ったトランクスはすぐに離れた。
「す、すみませんでした…(やっぱりまだまだ意識はされないかなぁ…)」
まだまだ進展は厳しいと涙するトランクスだったが、悟林は先程の抱擁が突然だったこともあり、顔を真っ赤に染めて俯いていた。
悟林はサイヤ人の性質が強いが、地球人の性質も多少はあるのであ
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