暁 〜小説投稿サイト〜
ドラゴンボールZ〜孫悟空の娘〜
第85話
[1/9]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
セルは悟林達とセルマックスの戦闘を離れた場所で観察しながら少々の物足りなさを感じていた。

自分を基にしただけあり、パワーだけは大したものだが、頭はからっきしの獣であり、動きに慣れさえすればもうほとんどワンサイドゲーム状態となっている。

「うおりゃあああっ!!」

セルマックスの拳も尾による攻撃も悟林はかわして脳天に拳を叩き付け、地面にめり込ませると後ろの3人が気弾で追撃をする。

悟飯の気もかなりの量が溜まっており、このままセルマックスを弱らせれば悟飯の一撃でも倒せそうだ。

しかし、それではつまらない。

闘いとは予想外なことも含めて楽しいものなのだ。

ふと、セルは悟飯を視界に入れる。

かつて悟飯は激怒したことで秘められた力の一端を見せた。

自分も同様にサイヤ人は感情の高ぶりによって戦闘力が変動する種族。

サイヤ人の混血の潜在能力は高い。

あの最も若い超サイヤ人の2人がどんな方法を使ったのか知らないが、セルマックスとの闘いに参加出来る程にまで進化している。

ならばあの底知れない力を秘めた悟飯が進化すればどこまで化けるのか…試したくなった。

セルの指がゆっくりと動き出す。

「よし!ピッコロさん!トランクス君!悟天!合わせて!!」

悟林がギャリック砲の構えを取り、トランクスと悟天もかめはめ波の構えを取る。

そしてピッコロも気功波を撃とうと構えた瞬間であった。

ピッコロの胸を気弾が貫いたのは。

「え…?」

「がは…っ!?」

気を溜めていた悟飯が信じられない光景に目を見開いた。

同じく気功波を放とうとしていた3人も振り返り、驚愕する。

「ふん…隙だらけだな」

「貴…様…っ!」

振り返ったピッコロが気弾を放つよりも遥かに速く、指先から気弾が連続で放たれ、ピッコロの体を貫いた。

「ピッコロさーんっ!!」

気を溜めるのを止め、ピッコロを助けようと飛び出した悟飯だったが、セルは2本の指をピッコロに突きつけると大爆発を起こした。

黒煙からボロボロとなったピッコロが力なく落下していく。

その姿に悟飯は愕然となりながらセルを見つめる。

「ククク…孫悟飯、良い勉強になったろう。油断をするとあのようなボロクズになる」

「……ゆ、許さないぞ…っ!良くも…良くも…!うああああああああっ!!!!」

セルの嘲笑を浮かべながらの言葉に悟飯は頭が殺意で染まり、本当に久しぶりに心の底からブチギレた。

老界王神の潜在能力解放と悟飯の怒りによる急激な力の変動が上手い具合に噛み合い、悟飯を究極を超えたステージに到達させた。

白いオーラが紫の禍々しいオーラに変わり始める。

「ほう…っ!」

変化を終えた悟飯
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ