第七十一話 詰所の中その二十七
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「それは」
「自覚しています」
「そうよね、けれど今はそのお話は終わって」
今これ以上お話するよりも案内をと思ってです。
「次は五階よ」
「わかりました」
新一君も頷いてくれてです。
私達は今度は五階に行きました、ですがここもです。
「普段はね」
「あまり使わない場所ですね」
「新一君も来ないでしょ」
「大抵お泊りは二階で」
さっき案内させてもらった場所でというのです。
「ここまでは、ですね」
「精々四階よね」
「はい、ただここは」
「もう普段誰も来ないわよ」
「そうですよね」
「だから案内させてもらっても」
それでもです。
「五階もあるってね」
「それ位ですね」
「そうなの、じゃあ次は」
「六階ですね」
「そこに行きましょう」
新一君を今度はそちらに案内しました、それで六階に来たのですが新一君はここでこんなことを言いました。
「ここも普段は、ですね」
「そう、おぢばがえりとか月並祭とか大祭でないとね」
「使わないですね」
「けれどそうした日はね」
「ここも一杯になるんですね」
「人が入ってね」
それで、です。
「かなりね」
「普段は使わなくても」
「普段はそうでもね」
それでもです。
「使う時はね」
「ここまで使うんですね」
「そうなのよ」
新一君にお話しました。
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