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夢幻水滸伝
第二百五十四話 錬金術師の活躍その十三

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「そうしてな」
「同盟を結ばれますか」
「あの方と」
「そうするな」 
 こう二人に話した。
「すぐにな」
「そうですか、ではですね」
「留守の間はですね」
「皆に頼むわ」
 政のことはというのだ。
「すぐに戻るさかい」
「わかりました、それでは」
「留守はお任せ下さい」
 市長と助手は食べつつ応えた、美蓮はすぐに術と鉄道を使ってだった。
 郭のいる広州に向かった、そうして彼と話したのである。
 話を全て聞いてだ、郭は言った。
「自分はそうしてきたんやな」
「はい、そうです」
 美蓮は郭にあらたまって答えた。
「これまで」
「そやな、それでこれからはやな」
「はい、二人でですね」
「広東省と福建省を治めてな」
「そうしてですね」
「勢力を拡大させていきたい」
 郭は自分の考えを話した。
「そうしていきたいんや」
「どちらに勢力を拡大させたいのでしょうか」
「海南省と壮族自治区や」
 郭は即座に答えた。
「そちらにな」
「南の方ですか」
「そや、どちらも中国に入るしな」
 この世界のというのだ。
「早いうちにな」
「掌握されたいのですね」
「そう考えてるんや」
「そうですか」
「それで美蓮ちゃんとしてはどう思う」
 郭は美蓮に身を乗り出す様にして尋ねた。
「僕のこの考えは」
「ええと思います」
 美蓮はすぐに答えた。
「それで、どちらも星の人がいません」
「それでまとまってへんな」
「やはりまとまってこそです」
「よお治まるな」
「そうですさかい」 
 だからだというのだ。
「ここはです」
「そちらに進出してな」
「掌握すべきです」
「それがええな」
「はい、ではまずは」
「海南省や」
 郭は言った。
「あちらに進出してな」
「そうしてですね」
「そしてな」 
 そのうえでというのだ。
「島を統一して」
「そのうえで」
「壮族自治区もな」
「掌握しますね」
「そう動いてくけどええな」
「そうしていきましょう」
 美蓮は郭の考えに賛成した、こうしてだった。
 合流した二人はすぐに南に向かうことになった、二人共合流は終わりではなくむしろはじまりだと考えていた。


第二百五十四話   完


                2022・4・15
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