第二百五十四話 錬金術師の活躍その九
[8]前話 [2]次話
「陣中でもしてたけどな」
「戻られるとですね」
「戦も終わりましたし」
「本腰を入れられますね」
「そうしてくわ」
こう言ってだった。
美蓮は福州に戻ると自身の官邸で実際に政の仕事に専念した、福州の衛生や民の栄養をしっかりとさせてだった。
インフラや産業も整えていった、そして入ろうという街や村を受け入れ。
自分からもであった。
「福州のまだこっちに入ってへん街や村に使者を送るで」
「そうしてですね」
「こちらに入る様に勧めますね」
「そうしていきますね」
「そうしてくで、そしてな」
そのうえでというのだ。
「勢力圏を拡大させてやがてはな」
「はい、統一ですね」
「この福建省の統一ですね」
「それを果たしますね」
「今は福建省の約半分を掌握してる」
美蓮は自分の勢力の規模のことを話した。
「けどな」
「まだまだですね」
「統一には遠いですね」
「だからですね」
「自分達から降る勢力を受け入れるだけやなくて」
これからはというのだ。
「そうしていってな」
「勢力を拡大し」
「統一も果たす」
「そうしますね」
「まずは福建省を統一して」
さしあたっての目標も話した。
「平和に治めてくで」
「やはりまずは省ですね」
「省をどうするかですね」
「それからですね」
「そやからな、一つの行政単位でな」
省はそれの期間であるというのだ、それこそそれだけで一つの国と言っていいだけの規模であるのだ。
「それを統一してな」
「治める」
「それを行いますね」
「まずは」
「そうするで、そやからな」
その福建省の統一の為にというのだ、国と言っていいそれを。
「死者も送る、そしてどうしても降らんと」
「兵を送り」
「攻めてですね」
「そうして破って降しますね」
「そうしてくわ、戦にならんに越したことはないけど」
それでもというのだ。
「けれどな」
「それでもですね」
「どうしても降らないなら」
「そうした街や村はですね」
「攻めるで、ただ城壁を破壊したところでな」
厦門にそうした様にというのだ。
「死者を送ってな」
「そうしてですね」
「降らせますね」
「そうしますね」
「そうしてくわ、民には絶対に危害を加えん」
このことは徹底するというのだ。
「何があってもな」
「そうですね」
「戦は兵と兵が行うものです」
「民は敵ではありません」
「それならですね」
「危害は加えたらあかん」
何があってもというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ