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夢幻水滸伝
第二百五十四話 錬金術師の活躍その七

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「ぞうしてな」
「そしてですね」
「民に食べさせ」
「売りもしますね」
「そのうえで、ですね」
「利益もあげるで、やっぱりお金があるとな」
 それならと言うのだった。
「その分何かとやりやすいやろ」
「はい、勢力についても」
「個人でもそうですが」
「お金はどうしても必要です」
「何と言いましても」
「そやからな」  
 そうしたことも考えてというのだ。
「漁業も盛んにさせてな」
「加工も進めますね」
「そうしていきますね」
「これからは」
「そうするで」 
 周りにこう話した。
「これからはな、それとな」
「それと?」
「それとといいますと」
「厦門がちょっかい出してるさかい」
 攻めてきているのだ、美蓮の勢力の境にある街や村に兵を送ってきてそのうえで攻めることをしてきているのだ。
「兵を出してな」
「戦われますか」
「そうされますか」
「退け続けてるけど」
 それでもというのだ。
「民の人弩に迷惑がかかってるし」
「それを止める為にですか」
「ここはですか」
「出兵されますか」
「あたしが率いてな」
 兵をというのだ。
「そして厦門を攻略してな」
「降しますか」
「そうされるのですか」
「あの街を」
「そうするで、ただ厦門は守りが固いさかい」
 その街の城壁の堅固さをここで指摘した。
「迂闊には攻められへん、そこをな」
「攻略して」
「そうしてですか」
「そのうえで攻められますか」
「そうするで」
 こう言ってだった。
 美蓮は福州から自ら二万の兵を率いて厦門に向かった、そうして街を囲むとその高く堅い城壁にだった。
 強力な霧の術、雷霧の術や吹雪霧の術を放ってだった。 
 一気に破壊した、そのうえで兵達に言った。
「これで降伏を勧めてな」
「降らないならですね」
「それならですね」
「その時は」
「攻め込むで、どんな強い城壁も術に対する結界も張ってても」
 それでもと言うのだった。
「強力な術を何度も同じ個所にぶつけるとな」
「あまりにも強力ならですね」
「そうした術ならですね」
「壊せますね」
「そやで、何でも限度があるさかい」
 如何に堅固な守りでもというのだ。
「そやからな」
「それで、ですね」
「こうして城壁を壊せましたね」
「堅固なそれを」
「そやで、ただ城壁は勢力圏に入ったら」
 美蓮は厦門を降した時のことも話した。
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