第四百八十七話
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第四百八十七話 ドレスも着て
華奈子も美奈子もドレスを着た、そしてだった。華奈子は自分の赤いドレスを観ながら紫のドレスを着た美奈子に言った。
「どう?似合ってる?」
「いい感じよ」
美奈子はこう答えた。
「とてもね」
「そう?」
「ええ、華奈子は赤が似合うわね」
「あたしよく赤い服着るしね」
「それだけに似合ってるわ」
「それを言ったら美奈子もよ」
華奈子は美奈子に笑顔で返した。
「似合ってるわよ」
「私もなのね」
「紫のドレスがね」
見れば二人共デザインは同じでひらひらしたくるぶしまでの長さのワンピースのドレスだ、それの色違いであるのだ。
「似合ってるわよ」
「それは嬉しいわ」
美奈子は華奈子の言葉ににこりと笑って応えた。
「私もね」
「あんたも紫がね」
この色の服がというのだ。
「似合ってるわ」
「私もこの色の服よく着るし」
「そのせいかね」
それでというのだ。
「似合ってるわ」
「それは何よりね」
「ええ、だからね」
それでというのだ。
「お互いにね」
「似合ってるのね」
「そうなるわね、じゃあ後はお母さんにね」
二人の母にというのだ。
「メイクしてもらって」
「アクセサリーも着けて」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「先生のお家に行きましょう」
「そうしましょう」
美奈子もそれでと応えた。
「全部整って」
「そのうえでね」
「二人で行きましょう」
先生の家にというのだ。
「一緒にね」
「ええ、その時も一緒にね」
華奈子も笑顔で応えた、そうして母に言ってメイクをしてもらうのだった。その後でアクセサリーを着けたのだった。
第四百八十七話 完
2022・7・7
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