第二章
[8]前話
「暮らすのがええならや」
「役人になるのもええな」
「公務員になるのもな」
「そやねんな」
「お役人もお役人で必要やしな」
世の中にはというのだ。
「区役所の人もお巡りさんもいてくれんと困るやろ」
「消防署の人もな」
「そやからな」
「お役人が悪いかっていうと」
「全然ちゃう、まあ安定して生きたいなら」
「正直CGもイラストも浮き沈みあるわ」
孫はこのことは少し苦笑いで話した。
「いつもよおさん儲けられるかっていうと」
「それでもやな」
「そうは限らんわ」
「そやな、そやからな」
それだけにというのだ。
「安定した生活送りたいなら」
「それならやな」
「お役人はええで」
「世の中に必要やし」
「アホが役人になるって言うても」
大阪にはこの言葉があるがというのだ。
「それはあくまでや」
「儲けから見てやな」
「そのうえでの言葉や」
「そういうことやな」
「そのことは今言うな」
自分の才能で儲けられる様になった彼にというのだ。
「よお覚えておくんやで」
「わかったわ、祖父ちゃん」
孫はそんな祖父の言葉に笑って応えた、そしてだった。
大阪市から仕事を依頼されると快く引き受けた、そのうえで市長に対して笑顔で言った。
「これからも大阪の為に頑張って下さい」
「そうさせてもらいます」
市長も笑顔で応えた、その仕事はギャラ自体は役所関係なので多くはなかった。だが今の彼は世の中に必要な人達の為の仕事が出来て満足だった。
大阪の昔の言葉 完
2022・9・20
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