第二章
[8]前話
「それで受けたけれど」
「そうだったの」
「それは知らなかったわ」
「そうだったのね」
「それで広本君もね」
彼もというのだ。
「何とね」
「あんたのこと好きで」
「それでなの」
「受けてくれたの」
「そうだったの、罰ゲームでもね」
それでもと言うのだった。
「よかったわ、だから皆謝るつもりだけれど」
「いいの」
「交際することになったから」
「そうなのね」
「ええ、結果オーライだけれどね」
それでもというのだ。
「よかったわ、だからね」
「謝らなくていいのね」
「私達は」
「今回は」
「ええ、本当によかったわ」
満面の笑顔で言うのだった、そのうえで彼のところに行った。その彼女を見て友人達は彼女達の間で話した。
「まさかね」
「ええ、こうなるなんてね」
「流石に思わなかったわ」
こう話すのだった。
「酷い罰ゲームで」
「冗談で入れて」
「流石に止めようってなったけれど」
「それでも実はあの娘彼が好きで」
「それで告白して」
その嘘告白を受けてというのだ。
「実際にそうなるなんて」
「夢にも思わなかったけれど」
「悪いことしたって思ったら」
「この展開になるなんて」
「思わなかったけれど」
「よかったわね」
幸せそうに彼と話す文夏を見た、そしてもうこんなことは二度としないと決意しつつ彼女を心から祝福した。
嘘告白の筈が 完
2022・9・20
[8]前話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ