第83話
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をセルジュニアに叩き込む。
しかし、気功波が直撃したセルジュニアはそれを意に介さずそのまま悟飯に直進した。
「な、何っ!?」
気功波から飛び出したセルジュニアの膝蹴りが悟飯の頬に直撃し、吹き飛ぶ。
セルはそんな悟飯を蹴り飛ばして壁に叩き付けた。
「貴様は何もかもが中途半端だ。だから貴様に秘められた絶大な力を引き出せんのだ…怒るのならもっと思い切り怒ってみろ!!」
セルはもう我慢の限界であった。
生き返ってからのセルの目標は悟林とあの時のような悟飯への復讐であった。
しかし、強くなるための時間を与えてみてもあの時のような気迫を取り戻すどころか腑抜けている始末。
力とは戦士の存在意義。
何故それを腐らせるような真似をするのかは闘うために造られた人造人間であるセルには理解出来ない。
これならば力の大会前に身の程知らずにも殺意を向けてきた頃の方がまだマシだった。
セルが目で合図するとセルジュニアが気絶しているパンの首を掴んで持ち上げた。
「や、止めろ!何をするつもりだっ!?くっ…!」
起き上がろうとするが、ダメージで動けない。
「反省しろ孫悟飯。貴様が弱いせいで娘は死ぬのだ」
「キーーーーッ!!」
セルジュニアがパンを殺そうと心臓を貫こうと腕を動かしたが、咄嗟にそれに気付いたガンマ1号と2号が狙撃し、セルジュニアはパンを放り捨ててかわした。
「止めろっ!子供に手を上げるんじゃない!!」
「流石にそれ以上は許せないな」
「ど、どうして…」
「我々はスーパーヒーローだ」
「正義を為すため、力のない人々を守るために僕達はドクターによって造られた。」
「ふん、スーパーヒーローか…ドクター・ゲロの孫が造った人造人間が…下らないことを言うじゃないか…だが、仕方のないことかもしれんな。このセルと言う完璧にして最強の人造人間が誕生した時点で誰がどんな人造人間を造ろうとも欠陥品で終わってしまう」
助けてくれた2人の人造人間に困惑する悟飯だが、2人の言葉にセルは嘲笑する。
「セル…ドクターの祖父が造った人造人間…お前は悪の組織にドクター・ゲロが正義のために送り込んで敗北したと聞いている」
「ククク…それは連中がドクター・ヘドを利用するための嘘に過ぎんよ。私が正義の味方に見えるかね?私は寧ろ人間達の恐怖に引き攣った顔を見ている方が好きなのだがね」
それを聞いたガンマ1号・2号の表情が険しくなる。
「なるほど、ならばお前を倒してドクターを連れてここから脱出する!」
「行くぞ1号!!」
セルに突撃するガンマ1号・2号だが、セルは二身の拳を使って分裂するとブルーセルへと変身し、2人を一蹴りで沈めた。
「……っ!
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