第82話
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ウイスの言葉に悟空とベジータは疑問符を浮かべている。
「あ、ああ、勿論毎日強くなっているつもりだけど」
「日々トレーニングをしてるんだ。強くなるのは当然だろう。格言か何かか?」
「少し前、この宇宙で異変が起こりましたので…念のためです。地球でも何かが起ころうとしているようですからね」
「地球に?また侵略者か?」
「いえ、どうやら地球人のようですね。悟林さん達を調べているようです。その者達はこのようなマークを付けていましたよ」
「これ、レッドリボン軍のマークじゃねえか」
悟空も朧気ながら覚えている。
かつて悟空が少年時代に激突し、滅ぼした地球最悪の軍隊。
その質の悪さはドクター・ゲロが引き継ぎ、彼が造り出した人造人間は並行世界の過去を悲惨な世界をへと変え、悟空も一時期娘を喪った。
レッドリボン軍が復活しようとしているのだろうか?
「ふん、ドクター・ゲロがいない今、そのレッドリボン軍も雑魚の集まりに過ぎん。地球にいる連中でもどうにか出来るだろう」
しかしベジータにとってはレッドリボン軍の復活など大したことではない。
セルなどの人造人間を造り出したドクター・ゲロ亡き今、レッドリボン軍など貧弱な地球人集団でしかない。
「そうだな、地球には悟林がいるから大丈夫だろ。いざとなったらピッコロやブウとかもいるし」
「この前のフリーザのように地球ごと吹き飛ばしそうになったらどうするつもりだ」
「大丈夫だって、流石にトランクスがいる地球を敵ごと吹っ飛ばしたりしねえよ。トランクスと恋人っちゅう奴なんだろ?」
「…だと良いがな」
悟空もレッドリボン軍の復活を些事として見なし、身勝手の極意の精度を高めることに力を注ぐ。
しかし、悟空は身勝手の極意の精度の他にも問題を抱えていた。
体が無意識に動くために悟空の思い通りに闘えないと言う個人的な不満のような物。
身勝手の極意のような力を発揮しつつ自分の思い通りに闘える方法がないかを模索するのであった。
ベジータはウイスの前で座禅を組むと目を閉じた。
「それではベジータさん、行きますよ。私が言う通りに感情のコントロールを」
「…なあ、ウイスさん。何の修行だそれ?」
「我儘の極意は闘争心を燃やす度に強さを増していきます…そのためにベジータさんは感情のコントロールをしているのですよ。効率良く力を高めるために」
「カカロット、俺達サイヤ人は感情の爆発によって限界を超える。最初の超サイヤ人の切っ掛けが“怒り”だったようにな。ビルス様はダメージを受けなくても力が無限に上がっていた。同じ破壊神の力を使うならこの修行は避けて通れん」
「そうか……でも身勝手の極意には…いや、待てよ…あれなら…」
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