第82話
[1/12]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
一方、時を大分戻し、ビルスの星で修行をしていた悟空とベジータ。
互いに身勝手の極意と我儘の極意の完成度を高めていき、ベジータも何かのきっかけがあれば壁を乗り越えられるところまで来ていた。
瞑想をしていた悟空だが、その表情にはどこか翳りが見える。
悟林が地球に戻る前に悟林と組み手をし、銀髪の身勝手の極意で挑んだのだが返り討ちに遭ってしまった。
敗北の理由は悟空の攻撃を耐えられ、悟空の身勝手の極意の精度が落ちたところを悟林が攻撃の一瞬に超究極界王拳を発動させて一撃を叩き込まれて敗北してしまった。
「うーん、フルパワーの身勝手は長続きしねえな」
「悟空さん、私達天使と悟空さんの身勝手の極意の違いは何だと思います?」
「え?えっと…ウイスさん。変身してねえよな?」
手合わせをしている時も息抜きをしている時もウイスは全く変化していないので多分ウイスとメルスは常時身勝手の極意なのだろう。
「正解です。私達天使は常に身勝手の極意の状態です。それに対して悟空さんは…」
「変身しねえと身勝手になれねえから体が勝手に動かねえってことか」
「いいえ、悟空さん。そもそも身勝手の極意は変身ではなく技です。心が常に安定していれば体は如何なる危機にも対応出来ます。」
「…ようはこのまんまの状態で身勝手を使えなきゃ駄目ってことだな」
「その通りです。悟空さんが常に身勝手の極意の状態であれば変身を伴う身勝手の極意の負担も軽減するはずです。変身の身勝手は限界を超えて闘う時のための切り札にしましょう。普段の状態で身勝手が使えるようになれば超サイヤ人との併用が可能となるでしょう。」
「超サイヤ人か…そうだな、正直界王拳との重ね技も限界を感じてたんだ」
如何に超サイヤ人ブルーによって肉体が神の如く強化されようとも当然界王拳のデメリットは変わらない。
通常の状態と変わらずに神の如く戦闘力を発揮する悟林の究極神化と純粋に戦闘力を強化するベジータの超サイヤ人ブルーフルパワーに劣っている感が否めなかった。
しかし、超サイヤ人と身勝手の極意の併用が可能となれば変身が伴う身勝手の極意と“兆”には戦闘力と防御、動きの精度は劣るだろうが安定して闘えるようになる。
特に未来予知レベルの洞察力を持つ超サイヤ人ブルーと併用出来れば例え格上相手でも粘れるだろう。
流石に数百倍差となれば厳しいだろうが。
ベジータもベジータで破壊神の技を練習しており、大岩を持ち上げていた。
「悟空さんとベジータさんが極意を完全に物にするまでまだまだかかりそうですが、あまり悠長なことを言ってられないかもしれませんね。お2人共、聞いて下さい。修行をするならライバルは昨日の自分です。過去の自分より確実に強くなりなさい」
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ