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一生の思い出はお天気次第
第一章

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               一生の思い出はお天気次第
 八条銀行札幌支店で働いてる西口佳奈はその話を喫茶店で同僚の北田梓に言われてすぐに疑問の声で言った。
「いや、北海道で結婚式はいいけれど」
「やっぱり無理あるわよね」
 結婚式の新婦となる梓はこう返した、佳奈は丸い顔で吊り目で艶やかな感じの唇で整った眉を持っている。背は一六五位で胸がかなり目立っている、波がかった黒髪を長く伸ばして後ろで束ねている。梓はやや面長で大きな明るい感じの目で小さな唇は赤く鼻は高い。背は一六〇程ですらりとしていて黒髪はショートである。
「私個人としてはね」
「お外でなのね」
「ガーデニングウェディングなんてね」 
 そうした結婚式をというのだ。
「考えていたけれど」
「そうだったのね」
「ここ北海道でね」
「しかも二月って」
「滅茶苦茶寒いし」
 北海道の二月はというのだ。
「それによね」
「大雪降ってね」
「積もるわね」
「そうなるから」
 間違いなくというのだ。
「だからね」
「しない方がいいわね」
「あんたの気持ちはわかるけれど」
 それでもとだ、佳奈は梓に言った。今二人がいる喫茶店にしても結構以上に煖房を効かせている。そうした状況だ。
「絶対にね」
「止めるべきね」
「式にならないわよ」
 それこそというのだ。
「寒くて大雪で」
「そうよね、それじゃあね」
「ええ、ここはね」
「大人しくよね」
「普通に屋内でやった方がいいわ」
「親戚ともお話するわ」」
「旦那さんの方にもね」
 結婚式は相手がいる、それで佳奈は梓にこうも言った。
「あちらのご親戚の人達ともね」
「そうするわね」
「お願いね、じゃあ紹介来たらね」
「来てね」
 このやり取りは笑顔で出来た、そうしてだった。
 梓は自分の両親と親戚だけでなく新郎と彼の親それに親戚とも話してだった。
 式は屋内ですることにした、それでだった。
 外は極寒で大雪という大変な状況でもだった。
 式は幸せに進み参加した佳奈もだった。
 満足して素敵な結婚式だと言えた、そして式が終わってからだ。
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