第81話
[5/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
わりの休憩と就寝に使う程度。
しかも最近はビルスの星で修行しているので余計に部屋を使う頻度が落ちている。
「……買おうか?」
「へ?トランクス君、欲しいの?」
「俺じゃないよ。悟林さんにだよ」
「え?いいよ、悪いし」
「たまには悟林さんもこういうのを部屋に置くのも良いんじゃないかな?寧ろ悟林さんがしてきたことを考えるとぬいぐるみ1個じゃ全然足りないって」
地球や宇宙の命運を賭けた闘いに小さな頃から闘っていたのだ。
それこそ自分がブウと闘った時の年齢の半分くらいの頃から。
「うーん、じゃあこれ」
「鉄人・マヤリト?…悟林さん、こういうぬいぐるみが好きなんですか?」
「ん?何となくかな?これが一番気になるの。」
悟林が指差したぬいぐるみはガスマスクのような顔をした旧式のロボットのようなぬいぐるみである。
ブルマも独特な感性をしていたし、悟林が欲しいならとトランクスがそれを購入して悟林に渡した。
「ありがとね」
「どういたしまして…それにしても悟林さん。男物の服を着てるよね、似合ってるけど」
未来トランクスが着ていたのとグローブとサイズ以外は同じなので悟林が着ているのは男物だが、サイヤ人特有の雰囲気のおかげか違和感なく似合っている。
「へへ、実はこの服はトランクスさんが初めて過去に来た時に着ていた服なんだよ。懐かしくて着ちゃった」
「へえ、流石はお兄ちゃん。俺なだけあってセンスが良いね」
「なあに?自画自賛?」
「別に良いじゃん。俺もそれなりにセンスには自信あるからね…あのさ」
「ん?」
言いにくそうにしているトランクスに悟林が不思議そうに見上げる。
モロとの闘いの時まで自分が見上げられる側だったのに今ではこれである。
トランクスは少しの沈黙の後に口を開いた。
「悟林さんってお兄ちゃんのこと好きだったの?」
「え?」
「あ、ほら。お兄ちゃんと悟林さん凄く仲良かったし」
実際に未来トランクスは自分から見ても真面目な好青年で、未来トランクスと自分のどちらが女性に好かれるかと聞かれれば前者の方だろう。
悟林も未来トランクスとは悟空やベジータ、ピッコロとは接し方が全然違うからだ。
「うーん、トランクスさんは私にとって頼りになるお兄さんって感じかな?やっぱり初めて会った時に私より強くて10歳も離れていたからだろうけど。セルとの闘いでも助けてくれたし、何かいるだけで頼りになる人……悟飯もトランクスさんみたいにいるだけで頼りになるような男になって欲しかったんだけどねぇ…」
厳しい言葉や冷たい言葉をぶつけることもあったが、あれは少しでも平和ボケしやすい悟飯に頼りになる男になって欲しいと思ってのこと
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ