第81話
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よし、悟飯の話題終了!早速遊園地に行こうよ」
「うん、そうだね。悟林さんって遊園地行ったことないんだっけ?」
「ないよ、子供の頃から修行とか農作業、ついでに勉強ばっかりだったからね。最近の流行もさっぱり」
セルとの闘いの後は7年間も死んでいたので最近の流行にはついていけず、ほとんど世捨て人のような状態であった。
なのでブルマとチチが最近の流行について話し合っていても宇宙共通語が使えない宇宙人の会話のように聞こえる。
分かりやすく言えばナメック語の会話か。
「…だったら俺が悟林さんと初めて遊園地行くんだよね…よし」
拳を握り締めて闘志を滾らせるトランクスに悟林はクスッと微笑んだ。
ただ遊園地に遊びに行くだけなのに今から激戦区に向かうかのような表情だ。
「別に闘いに行くわけじゃないんだからリラックスしなよ」
「あ、そうだね…母さんに見られたら確実にからかわれていただろうな」
「ねえ、トランクス君。ブルマさんを母さんって呼ぶようになったの…やっぱりトランクスさんの影響?」
「え?まあ、兄ちゃんの影響じゃないって言ったら嘘になるけど…やっぱり17歳にもなってママって呼ぶのは…」
「うーん、私達姉弟は基本的にお父さん、お母さんって呼んでたからねえ…」
呼び方が基本的に一貫している自分達には少し分かりにくい気持ちなのだろう。
「それにしても思い出すなぁ、今のトランクス君を見てるとトランクスさんと初めて会った時」
「お兄ちゃんに?」
「うん、多分トランクスさんが来てくれなかったら今こうしてトランクス君とデート出来なかったしね。いやあ、トランクスさんに会った時は本当にびっくりしたよ。あの時の私は超サイヤ人になれてお父さんやフリーザ以外に強い奴なんていないって思ってたからさ。私より強いお兄さんが現れた時の衝撃は凄かったよ!」
何せ最初の超サイヤ人でさえ伝説と呼ばれている程だった時期なので、当時は悟空とフリーザを除けば最強だと思っていたのだ。
だからこそ未来トランクスが現れた時の衝撃は凄まじかったのだが。
「そっか、お兄ちゃんが来なかったら。俺と悟林さんがこうやってデートなんて出来なかったんだよね…」
本来の未来では肉体年齢が離れている上に自分と悟林は師弟関係であり、想いも伝えられないまま悟林と死別するのが正史だと言うのだから恐ろしい。
「そうだねえ、昔は君が生まれてくるって知った時は絶対に未来の私のように君の師匠になって強くしてやりたいって思ってたんだけど、そんな君とこうやってデートしてるんだから人生って言うのは分かんないもんだよね」
セルとの闘いで死んだ後は生き返るつもりなど微塵もなかったし、今の自分達の関係は本当に不思議な物だ。
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