SUPER HERO編
第80話
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高度な気のコントロールのために必要な修行であり、これを行うだけで気功波のエネルギー効率がまるで違う。
その時、ピッコロのスマホの着信音が聞こえ…ナメック星人特有の聴覚でかなり離れているはずのピッコロの自宅に置いてあるスマホの着信音を聞いたピッコロは岩を元に戻すと自宅に戻り、スマホを取ると通話ボタンをタッチする。
「何だビーデル?」
画面には悟飯の妻であるビーデルの顔が映っていた。
『あ、ピッコロさん!おはよう!』
聴力の良いピッコロにはビーデルの声はかなり響くようだ。
『あのさあ、ピッコロさんって午後から暇ってあります?』
「午後?修行で忙しいと言えば忙しいが…今日は悟林がトランクスとデートとやらをするらしくてな。時間はあるぞ」
『本当に?良かった。私、今日教えてる格闘技教室の大会があってね、パンの幼稚園のお迎えに行けないの』
ビーデルの言葉にピッコロは内心溜め息を吐きながらマントとターバンを消すと椅子に座った。
「悟飯はどうした?」
『それが悟飯君、今度発表する研究レポート作りで忙しいって、何日も部屋に籠ってるのよ。電話したのに出ないし』
「あの馬鹿…またか」
仕事に夢中になって周りが見えなくなる傾向がある悟飯は今回もやらかしてしまったらしい。
修行や闘いになると周りが見えなくなる悟空達だが、何かに夢中になると周りが見えなくなるのはサイヤ人の血なのか。
『ピッコロさん、お願い。』
「…分かった」
面倒ではあったが、ピッコロにはパンとの約束もある。
迎えに行くのも悪くないだろう。
『ありがとう!助かったわ!』
ビーデルからすれば普通の声なのだろうが、聴覚が優れているピッコロには超音波に近いので思わず顔を背ける。
『じゃあ、午後3時にね。美味しいお土産買ってくるから』
「俺は水しか飲まんと言っただろう!」
そう言ったのは一度や二度ではなく、食事だって一緒にする機会があるのだが、何故孫一家は揃いも揃って人の話をまともに聞かないのだろうか。
『あっ、そうか!じゃあ可愛いぬいぐるみでも買ってくるわ』
ビーデルはそう言うと通話を切った。
「何故ぬいぐるみ」
部屋の片隅にある山積みのぬいぐるみ。
全部同じキャラだ。
苦々しげに見た後、ピッコロは早速悟飯達の家に向かうのであった。
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