SUPER HERO編
第80話
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気の影響で髪が持ち上がり、足下の石も浮き上がる。
パンの気により、彼女を中心に風の渦が発生し、土煙が舞い上がった。
「力むな、願え。そうすれば気がコントロールしてくれる」
言われた通りにやってみるものの、いくらサイヤ人でもパンはまだ3歳だ。
舞空術はピッコロ達が頻繁に使っているから簡単に見られがちだが、しっかりとした気のコントロール技術が必要なので、まだ幼いパンには厳しいだろう。
「はあ、駄目だ。伯母ちゃんみたいに出来ない」
「当たり前だ。あいつは見た目はともかく激しい修行を続けてきた達人だ。だが、焦ることはない。お前はまだ3歳だ…時間はたっぷりある。それにしても意外だな」
「何が?」
「お前が悟林に憧れているような態度を取るとはな。あいつはお前に厳しくしていたから苦手意識を持っていると思っていたんだが?」
他がパンに甘いのもあって悟林は徹底してパンに甘い顔をせずに厳しくしているためにパンは伯母である悟林に苦手意識を持っていた。
「うん、伯母ちゃんのことは凄く怖いよ。でも強くて格好いいんだもん」
確かに怖さは感じるが、強さへの憧れは別らしい。
「お前にはサイヤ人の血が流れている。一度コツを掴めばすぐだ。現に悟飯も悟林もそうだったからな」
悟飯も悟林も一度コツを掴めばすぐにやってのけたのだ。
だから悟飯の娘であるパンにも出来るはずだ。
「パパか…ねえ、ピッコロさん。」
「何だ?」
「パパってその気になったら祖父ちゃんや伯母ちゃんより強いって本当?」
「祖父ちゃん?悟空のことか…ああ、本当だ。」
「本当かなぁ?パパが伯母ちゃんに何時もぶっ飛ばされてるとこしか見てないから信じらんない」
「あいつの眠っている力は悟林にも負けてはいない。いや、悟林以上だ」
サイヤ人は怒り…感情の高ぶりで強くなる種族だ。
特に悟飯は地球人の穏やかな性質が強いため、理性を失う程に激怒した時の力は他のサイヤ人達とは比較にならない程に凄まじい。
実際、悟飯はセルとの闘いで同じ超サイヤ人2で悟林を超えて見せたのだから。
「本当?」
信じられないと言った顔だ。
何しろパンは悟飯が闘った姿など見たことがない上に情けない姿しか見たことがない。
なので、強いと言われても信じられないようだ。
「本当だ。あいつの眠っている力は悟空達も一目置いているからな。もう帰れ、遅刻するぞ」
ピッコロは立ち上がるとパンにそう声をかけた。
「じゃ、幼稚園が終わったらまたね」
ピッコロが頷くとパンは超スピードで帰っていった。
そしてピッコロは岩の上に移動し、意識を集中して自分を乗せた岩を浮かばせていた。
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