SUPER HERO編
第80話
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込める土煙の中、埃まみれとなったパンが顔を顰めながら出てきた。
「大丈夫か?」
内心では心配しながら、ピッコロは無表情を装ってパンに声をかけた。
「平気平気」
サイヤ人らしいタフさを持つパン。
嘘ではないと判断したピッコロが頷く。
まだ3歳だと言うのに昔の泣き虫だった悟飯を知っていると笑ってしまいそうだ。
「よし、今朝はここまでだ。」
パンの面倒を見るようになってからそれなりになる。
流石は悟空の孫で悟林の姪、そして悟飯の娘と言ったところか。
この幼さでピッコロも驚くほどの才能を見せており、それから2人は木陰の岩の上に座り、ピッコロに稽古をつけてもらう前に偶然会った悟林に持たされた水筒を2つ取り出して緑の水筒をピッコロに手渡した。
ピッコロは早速水筒の中身を呷る。
「む?これは北エリアの雪融け水か…悟林だな?」
水筒の中身は氷も含めてピッコロの好物である北エリアの雪融け水…悟林が常にピッコロへの手土産に持ってくる物だ。
カプセルに保存していたのを貰ってきたのか。
「うん、伯母ちゃんがピッコロさんのとこに行くなら持っていけって」
「そうか、あいつらしいな。中々良いぞ、悟飯…と言うかお前の父親よりも筋が良いくらいだ。」
パンはピッコロの言葉に水筒から口を放してピッコロをチラリと見ると、そうして岩から降りて向こうに走る。
「だったら手から飛び出す気功波とか教えてよ。伯母ちゃんが使ってるあれとか」
パンはピッコロに振り返ると魔閃光の構えからかめはめ波に移行する昔の悟林の大技にして魔閃光とかめはめ波の合わせ技である魔閃かめはめ波のポーズを取った。
「あれはお前には多分出来ん。あれは悟林のセンスがあって出来る物だ…と言うより、何故お前がその技を知っている?」
あれは悟林がかつての人造人間との闘いの時に精神と時の部屋に悟空と入ってから中での修行で問題点でも見つかったのか一切使わなくなった。
つまり闘わないパンが見る機会などないはずなのだが。
「伯母ちゃんがパパと喧嘩して半殺しにする時に使ってた」
それを聞いたピッコロは悟飯への制裁に昔の使わなくなった技まで使った悟林に溜め息を吐いた。
「…あいつら姉弟は仲が良いのか悪いのか分からんな…とにかく気功波は基本を完璧に出来てからだ。まだ空も飛べん癖に」
赤ん坊の頃は出来ていたのだが、成長してからは舞空術が出来なくなっていた。
「難しいんだよー」
「難しいのは当然だ。やってみろ」
駄々っ子のように返すパンにピッコロは言う。
パンは不満顔のまま両足を肩幅に開いて両手を腰の位置に動かして握り締める。
早速集中しようとしたが、立ち位置が気になったパンは少
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