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おっちょこちょいのかよちゃん
232 独裁者達の玉砕
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「後はこの二体のカムイがアンタを相手するわよ」
「某も付き合うぞ!」
 石松が左目の眼帯を外した。大物主神が現れ、金の糸で佐々木を拘束する。
「この糸はどうあっても切る事はできん」
 そしてカンナカムイが雷撃を加え、カムイが地面に佐々木を捩じ込ませた。
「うおおお!!」
 佐々木は戦闘不能にされ、地面に埋め込まれた状態となった。
「・・・やったわね」
「ああ、ジャコバン派の独裁者共も皆死んだ」
 そしてお蝶がようやく動けるようになった。
「お蝶、無事で良かった!」
「ああ、あんた達、助太刀ありがとね!」
 お蝶はあり達に礼を言った。だが、項羽は次の事を考える。
「さて、ここからどうするかだな。この男を本部に引き渡したいのだが、我々も待てん」
「ああ、そうだな、本部に連絡しとくよ」
 悠一が通信機を取り出した。
「こちら煮雪悠一、ジャコバン派の人間を始末し、東アジア反日武装戦線の佐々木規夫を片付けた。この男はどうしようか?」
『こちらイマヌエル。了解した。そちらにはフローレンスに(ついで)としてで向かわせておく。先へ進んでいい』
「了解」
 通信は終了した。
「よし、だが、捕虜にしたいが待ち合わせがいないのであると、フローレンスが来る前に取り返されるかもしれん。一旦この地は我々が見張っておく。お主らは先に杯の所有者を探しに進め!」
「え?うん、解った!」
「項羽様、私も残ります」
 虞美人が頼んだ。
「いや、虞よ、その気持ちは嬉しいが、お前も共にこの者達の支援をして欲しい」
「は、はい・・・」
 そしてかよ子達はそれぞれの目的の為に別れる事になった。
「それじゃ、かよちゃん、杖、取り返すんだよ」
「はい、お姉さん達もりえちゃん取り返して!」
「うん、約束するわ」
 かよ子とありはお互い約束し合った。かよ子は杖を取り返す為に向かう。
「そういえば、私の能力(ちから)、元に戻ったのかな?」
 かよ子は先程マラーの能力(ちから)で自身の武装の能力(ちから)を無効化されていた。
「あの男を葬ったならば大丈夫であろう」
「うん、そうだよね!」
 かよ子は杖を取り返す為に奥平を再び追う。 

 レーニンは紂王の屋敷に辿り着いた。そして杉山の姿に変わる。
「まずはりえに会わせてくれ」
「おうよ」
 そして紂王によってある部屋へと通される。そこに一人の少女がいる。
「よう、ここに来てどんな気分だ?」
「杉山君っ・・・!!」
 目的の杯の所有者はその部屋に監禁状態となっていた。
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