暁 〜小説投稿サイト〜
おぢばにおかえり
第七十一話 詰所の中その二十四

[8]前話 [2]次話
「主任先生と奥さんのお部屋なの」
「詰所のですね」
「直属の教会の前会長さんなの」 
 主任先生は大体直属の教会の会長さんが務められます。
「奥華も大番頭とも言える方なの」
「僕何か主任先生にいつも笑顔で迎えられています」
「温和な方だから」
「そうですよね」
「人生を色々見てきておられるから」
「それがおみちですね」
「教会にいるとね」
 来られる人が多いからです、それも悩みを持った。
「やっぱり色々人を見させてもらうわ」
「そうなりますね」
「だからね」
 本当にそれで、です。
「主任先生位になるともう」
「もう色々とですね」
「見てきておられるの」
 こう新一君にお話しました。
「人間についてね」
「人間自体をですか」
「人間は美醜があるっていうわね」
「ええ、最初は真っ白ですね」
「そこおみちで泥鰌に例えてるでしょ」
 川や田んぼにいるこのお魚にです。
「そうでしょ」
「そうですよね、おみちの特徴の一つですね」
「それで人間そこから色々なるけれど」
「そのいい面も悪い面もですか」
「見て来ておられる方なの」
「そうなんですね」
「ずっと奥華におられてね」
 それも代々です。
「かなりの方よ」
「尊敬出来る人ですね」
「そのことは間違いないわ」
「尊敬出来る人が傍にいてくれのはいいことですね」
「そうよ、だから新一君も主任先生をよく見てね」
 こう言いました。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ