第二百五十四話 錬金術師の活躍その六
[8]前話 [2]次話
「これから」
「わかりました、ではです」
「そうした街や村も迎え入れるということで」
「それで、ですね」
「福州と同じ様に治めていきますね」
「そうしてくで」
こう言ってだった。
美蓮はそうした街や村の栄養の啓蒙と衛生の改善を行っていった、そのことはやがて福建省でも評判になった。
「あたしの勢力が一番評判ええのん」
「はい」
福州の市長は確かな声で答えた、見れば今は店の主である助手だった犬人の若い女も一緒に場にいいる。他の官吏達もいる。
「そうです」
「そうやねんな」
「それでまたです」
市長はさらに話した。
「李様の下に加わりたいとです」
「言ってる街や村があるんやね」
「左様です」
「そうした街や村は来る者は拒まずでな」
それでというのだ。
「受け入れてな」
「治めていきますね」
「そうしますね」
「そうするで。あと浴場つまりお風呂屋さんもな」
こちらもと言うのだった。
「増やしてこな」
「風呂屋ですか」
「そちらもですか」
「増やしていきますか」
「そうしよな、お風呂に入ったらな」
そうすればと言うのだった。
「当然身体も奇麗になるやろ」
「はい、確かに」
「それはその通りです」
「やはり入浴してこそです」
「身体は奇麗になります」
「身体を拭いてもええが」
そうしてもというのだ。
「それでも入浴が一番やろ」
「身体を洗い湯舟に浸かる」
「これで垢も汚れもかなり落ちます」
「そして奇麗になります」
「そうしたら衛生的にもええし」
このこともあってというのだ。
「そやからな」
「風呂屋も増やしますか」
「そうもしますか」
「これからは」
「そうしよな、それでお風呂屋さんも休みの日はちゃんと奇麗にする」
掃除をするというのだ。
「そうしてこな」
「清める場所も清める」
「そうしていくのですね」
「そちらもまた」
「奇麗にする場所が不衛生やとあかんさかい」
だからだというのだ。
「ここはや」
「そうしたところもですね」
「奇麗にして」
「そのうえで、ですね」
「衛生をよおしてくで」
こう言ってだった。
美蓮は自分達もと言う街や村を受け入れていきかつ風呂屋も増やしていった、そうしてそちらからも衛生をよくしていったのだった。
そしてその中でだった。
美蓮は他の政策も行っていっていた、貿易だけでなく農業や工業それに商業も発展させてそのうえでだった。
「漁業もですか」
「養殖を本格化させて」
「加工も進めますか」
「干物に燻製、缶詰も造ってな」
そうしてとだ、美蓮は魚市場の中で周りに話した。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ