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仮面ライダー エターナルインフィニティ
第五百八話 山海の珍味をその十三

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「どうも」
「それは前の人生からだ」
「あの付け髭と禿の鬘の頃か」
「腹巻はしてなかっただ」
 それは当時なかったというのだ。
「けんどその頃からだ」
「女はか」
「悲しませるのが好きだっただ」
「それはよくないです」
 桃華もそんなチャイコフスキーを咎めた。
「誰でも大事にすることです」
「それで作品もそうした風にしただ」
「ご自身もですか」
「おらワーグナーと同じで歌劇は脚本も書いてただ」
 このことも話した。
「弟と一緒にそうしてただ」
「そのことは凄いですね」
「それで原作と変えてだ」 
 そのうえでというのだ。
「ヒロインを死なせたり原作より辛い目に遭わせただ」
「そうだったのですか」
「そうしたら後世散々言われてるだ」
「自業自得としか申し上げられません」 
 桃華としてはだ。
「まことに」
「というかね」
 にゃみりんは早速鬘と付け髭を付けだしたチャイコフスキーに述べた、そうしてそのうえで栄螺を食べてからさらに言った。
「ムジークは奇麗なのにね」
「趣味はだか」
「悪いのね」
「それで今も言われてっだ」
「やっぱり自業自得よ」
「というかクラシカロイドの人も結構個性強いよな」
 ポップは茄子の天麩羅を箸に取った姿勢で述べた。
「よくも悪くも」
「悪くもだか」
「あんただってそうだしな」 
 そのチャイコフスキーもというのだ。
「モーツァルトさんもベートーベンさんもな」
「あの、ワーグナー君の行い聞いたけれど」
 レオナは彼をむっとした目で見て話した。
「よくないわよ」
「今はしていないよ」
「前世でもよ」
 それでもというのだ。
「酷過ぎるわよ」
「今それを言われると困るよ」
「実際最悪過ぎるわよね」
「ええ」
 麻子は沙織の言葉に頷いた。
「前世のこの人は」
「人間としてどうか」
「そのレベルで」
「今したら駄目よ」
 レオナは強い声でまた言った。
「いいわね」
「だから僕もうそんなことしないよ」
「絶対によ」
「わかってるよ」
 レオナに項垂れつつ答えた。
「本当に二度としないから」
「そうしなさい」
「何かこの組み合わせ何処かで見たな」
 ベートーベンは首を傾げさせて言った。
「何処だったか」
「鬼ですね」
 利光が応えた。
「それは」
「そちらのことか」
「はい、ですから」
「小僧は逆らえないか」
「そうではないかと」
「怒ると凄く怖いんだよ」
 ワーグナーも畏まったまま言った。
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