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魔法使い×あさき☆彡
第三十二章 寝そべって、組んだ両手を枕に心の星を見上げる
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い顔で、弱々しいため息を吐いた。

 先ほど、義理の両親を思い出して大泣きをしたが、まだその気持ちがまったくおさまっていないのだ。
 気持ちの整理が、まったくついていないのだ。

「ところでヴァイス、ふと思ったんだけど」

 カズミは不意に、ヴァイスへと声を掛けた。

「なんでしょうか、カズミさん」
「あのさ、死んだ人間を生き返らすことって、出来ないのかな?」

 もちろん仮想世界の、であろう。
 定義にもよるが、生きている人間などこの人工惑星上にはいない。それどころか、おそらくこの宇宙上にも存在していないのだから。

 アサキの気持ちを察しての、質問か。
 もとから、尋ねようとしていたことなのか。

「出来ません」

 いずれにしても、瞬間的に突っぱねられたが。

「魔法であれ無理です。仮に可能であるとして、それは、あなたたちにとっての『本当の世界』を否定することになりませんか?」

 その言は一理、いや一理以上にあるだろう。
 簡単に死者が蘇っていては、それこそゲームの世界である。
 生命の価値がない世界になってしまう。

「なんだよ、残念」

 カズミは、小さな舌打ちをした。
 予想通りと思ったか、あまり落胆もない様子ではあるが。

「ありがとう、カズミちゃん」

 アサキはカズミの質問を自分への気遣いと捉えて、心から礼をいった。ちょっとぎこちないかも知れないけれど、本心からの笑みを浮かべた。

「な、なんだよ急に」
「わたしが修一くんたちのことで落ち込んでいるから、そういうこと聞いてくれたんでしょう?」
「バカ、違うよ! スカートめくるぞ!」
「でも確かに、生き返れないというのは当然かも知れないね」

 だからこそ、現実なんだよ。
 もしもそれが自由にかなったら、世の中はきっと、とんでもないことになってしまう。
 常識的に考えてもそうだし、それに、ヴァイスちゃんのいう「設定」を途中で覆したことにより、世界にどんな影響が出るかも分からない。

 家族が死んで悲しいのは、わたしだけじゃない。
 生きている者が、そこから一歩を踏めるかだ。

 でも……
 それじゃあウメちゃんがこの「絶対世界(ヴアールハイト)」にきたとしても、(くも)()ちゃんの魂を蘇らせることは出来なかった、ということか。

 次の地球にまた生まれて、とかならばともかく。
 でもそれはもう、別の人間だ。

 雲音ちゃんは、もう、蘇らない。
 ウメちゃんも……

 悲し過ぎだ。
 あまりにも報いが、なさ過ぎだ。
 救いが、なさ過ぎた。

 (みち)()(おう)()の顔が脳裏に浮かび、一緒に活動したあれこれが浮かび、またアサキは元気なく俯
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