第二章
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そう必死に考えたその時にでした。
「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
「この声は!」
「まさか!」
「来てくれたのか!」
見れば五稜郭の正門の上に出した。
黄金バットがいました、黄金バットはいつもの様にマントをたなびかせ両手を腰にやって高笑いしています、その身体は今も黄金色に輝いています。
黄金バットはお空、メンインブラックの真上を指差しました、すると魔人は苦々し気に呻きました。
「くっ、気付いたか」
「気付いた!?」
「まさか衝撃波はメンインブラックの真上にはないのか」
「一見完璧に守っている様で」
「真上は違うのか」
「わかったぞ、空から攻撃すればいいんだ」
皆ここでわかりました。
「真上から攻撃するんだ」
「そうすればいいんだ」
「黄金バット教えてくれて有り難う」
「魔人め覚悟しろ」
皆口々に言ってでした。
すぐに空にあった自衛隊や警察が動きました、自衛隊や警察の偉い人達はそれぞれのヘリコプターに凄腕のスナイパーの人達を乗せて。
メンインブラックを狙撃しました、魔人はそれでも銃弾を必死にかわしますが。
やがて余裕がなくなって歯噛みして言いました。
「私の負けだ、今回は去ろう」
「やった、帰ったぞ」
「姿を消したぞ」
「魔人は敗北を認めて退散した」
「函館の街は助かったんだ」
皆魔人が煙の様に姿を消したのを見て危機が去ったことを確信しました、そしてそうなったことをもたらしてくれた黄金バットを見て思いました。
「今回も黄金バットに助けてもらったな」
「全くだ」
「本当に黄金バットのお陰だ」
「黄金バット有り難う」
「我々に魔人の守りの隙を教えてくれて有り難う」
皆口々に言います、そうしてです。
お空を飛んで何処かへと去っていく黄金バットを手を振って送りました、もう函館の街に隕石は降ってきませんでした。奇麗な青空が広がっているだけでした。
黄金バット第四十四話 完
2022・1・30
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