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八条学園騒動記
第六百七十話 戦い終わって日が暮れてその四

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「君達が飲まないならね」
「そういうことでな」
「宜しくね」
「僕は僕で楽しむよ、しかし」 
 黄色いオーソドックスなビールを大ジョッキでだった。
 ゼンマイやハツを食べてからごくごくと飲んでだ、野上君はぷはーーーーっと大きく息を吐きだしてから笑顔で言った。
「これがね」
「滅茶苦茶美味しそうだな」
「野上君見てるとね」
「実際に美味しいよ」
 二匹にその笑顔で答えた。
「心から言えるよ」
「そうなんだな」
「本当にそうなんだね」
「うん、生きていてよかったとね」
「そう言える位にか」
「美味しいんだね」
「凄くね、じゃあ飲んで食べて」
 そうしてとだ、野上君はさらに言った。
「心ゆくまで楽しむよ」
「飲み過ぎるなよ」
 ライゾウは自分の肉を食べつつ野上君に忠告した。
「くれぐれもな」
「あと食べ過ぎにもね」
 タロも忠告した。
「そうしてね」
「いや、もうそれは最初からね」
「そうなるってか」
「決めていてなんだ」
「飲んで食べているよ」
 今はというのだ。
「そうだよ」
「そうなんだな」
「もうだね」
「明日の朝は」
 それこそというのだ。
「ビールのせいで」
「二日酔いか」
「そうなってるんだね」
「ビールの二日酔いってきついからね」
「ああ、博士もそう言ってるな」
「ビール飲んだ後で言ってるな」
 二匹もビールの二日酔いについてこう話した。
「それでそんな時はお風呂だってね」
「そう言ってるな」
「ワインも辛いけれどね」
 こちらでなる二日酔いもというのだ。
「ビールもね」
「辛くてか」
「野上君はもう頭に入れてるんだね」
「そう、それでね」
 そのうえでというのだ。
「あんまりにも飲んだら今日はお家に帰らなくて」
「研究所で寝てか」
「朝あそこのお風呂に入るんだね」
「そうするよ、あそこサウナも水風呂もあるし」
 この二つも備わっていてというのだ、どちらも博士の趣味である。実は博士は風呂好きでもあるのだ。 
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