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展覧会の絵
第八話 絞首台のかささぎその十二
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その存在からだ。彼は言ったのである。
「神は夜であってもね」
「はい、御覧になられないものはありません」
「神は闇も御覧になられるからこそ」
「悪もまた御覧になられますね」
「そして神の僕である僕達にも見せてくれる」
 その悪を。彼等にもだというのだ。
「そうしたものだから」
「そうですね。それ故に」
「調べ続けてくれるね」
「無論です」
 静かに一礼してだ。神父は十字に答えた。そしてだ。 
 そのうえで十字にだ。こうも言ったのだった。
「ではこのまま続けわかったことをです」
「話してくれるね」
「神の御為に」
 神父はこの言葉も出した。
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