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レーヴァティン
第二百六十話 条約を結びその七

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「同じ料理漫画でもな」
「薬になるもんとや」
「毒になるものがある」
「九州の方は薬でな」
「新聞記者の方は毒、いや」 
 正は白子を食べながら話した。
「猛毒だ」
「只の毒やないな」
「読んで真に受けるならだ」
 若しそうなればというのだ。
「これ以上はないまでにだ」
「碌でもない考えになるさかいな」
「そうなるからだ」
「猛毒やな」
「どういう輩が原作のどういった漫画か知っていればいいが」
 それでもというのだ。
「何も知らないで読むとな」
「悪影響受けてな」
「碌でもない考えを持っただ」
「碌でもない奴になるな」
「そうなるからだ」
 だからだというのだ。
「あの漫画は猛毒だ」
「そやな」
「そうだ、だからあの漫画はな」
 新聞記者が主人公の料理漫画はというのだ。
「子供に読ませると駄目だ」
「ある程度の知識を得てな」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「読むものだ」
「どういった奴が原作か」
「極左運動家の様な奴の作品だとわかっていればだ」
 それならというのだ。
「ようやくだ」
「読むもんやな」
「そうだ、だからな」 
 それでというのだ。
「子供にはだ」
「絶対に読ませらあかんな」
「馬鹿を生み出しかねない」
「ほんま猛毒やな」
「有害なことこの上ない」
「お店の中で暴れる様になるだけでも厄介やけどな」
「ああした考えを持つとな」
 作中の登場人物達の様なというのだ。
「訳のわからない運動家になる」
「沖縄の基地の前におる様な」
「人間ああなるとな」
 正は沖縄のアメリカ軍や自衛隊の基地の前にいる運動家達の話をした、長い間そこに泊まり込んでいる輩もいる。
「終わりだ」
「ほんまにな」
「そもそもどうして生きている」
 正はこのことを耕平に問う様に言った。
「連中は」
「生活費やな」
「毎日平日の朝からいるが」
「夕方までな」
「その前に暮らしてもいるが」
 基地のというのだ。
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