第三十五話 合コンに着る服その五
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「そうじゃないの?」
「それが違うんだよ」
「どう違うのよ」
「ボクサーの方が恰好いいんだよ」
「具体的に何処がよ」
「身体にぴっしりするだろ」
明男はだからだと話した。
「それでだよ」
「恰好いいの」
「そうなんだよ」
「本当に対して変わりないわよ」
かな恵は自分が思ったことをそのまま話した、頭の中で両者を比較してもやはり大差ない様に思えた。
「実際ね」
「それが違うんだよ」
「そう言ってもね」
「違うのね」
「そうなんだよ」
実際にというのだ。
「これがな」
「そうなの」
「そうだよ、それでな」
明男は姉にさらに話した。
「俺これからボクサーでいくからな」
「増やしてくのね」
「トランクスも穿くけれどな」
「そっちもなの」
「けれど決めたい時はな」
即ちお洒落をしたい時はというのだ。
「やっぱりな」
「ボクサーなのね」
「そうだよ」
まさにというのだ。
「他はないからな」
「そうなのね」
「ブリーフは穿かないからな」
「ブリーフは駄目なの」
「ださいだろ、ブリーフなんて」
明男はこの下着については忌々し気に話した。
「変態さんが穿くみたいでな」
「変態さんって偏見でしょ」
「偏見じゃねえよ、剃刀みたいな目したスナイパーだって穿いてるだろ」
「ああ、あの漫画の主人公ね」
「あいつだって穿いてるしな」
明男はさらに話した。
「ホモ漫画で髭だらけのおっさんも穿いてたからな」
「それたまたまでしょ」
「ネットで踏んだんだよ、その漫画」
ブラクラの様にというのだ。
「それでキモくてよ」
「頭に残ってるの」
「ああ、吐き気しそうな位キモくてな」
それでというのだ。
「俺ブリーフ特に白はな」
「穿かないのね」
「絶対に穿くかよ」
それこそというのだ。
「俺はな」
「そうなのね」
「父ちゃんもトランクスでよかったよ」
家族の話もした。
「ったくよ、ブリーフなんてキモいんだよ」
「本当に嫌いなのね」
「じゃあ姉ちゃんホモ漫画読むのかよ」
「ボーイズラブなら若しかしてだけれど」
「ボーイズラブとホモは違うんだよ」
「一緒でしょ」
「ホモってのは髭と体毛だらけのガチムキのおっさん同士の絡みなんだよ」
明男は自分が見たそれの話をした。
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