暁 〜小説投稿サイト〜
ハッピークローバー
第三十五話 合コンに着る服その四

[8]前話 [2]次話
「そうしたことはまだまだよ」
「面白くねえな」
「面白くないわよ、ああしたこともね」
 ゲームをしている弟に話した。
「結構以上に用意とか必要なのよ」
「そうなのかよ」
「心の準備とかね」
「いきなりじゃないんだな」
「そうした漫画じゃないから」
 成人漫画とは違うというのだ。
「出会っていきなりとかないし」
「付き合っていてもかよ」
「徐々によ」
「それでまだ手をつないだだけかよ」
「そうよ」
 実際にというのだ。
「私達はね」
「こりゃ先輩可哀想だな」
「成海っちが?」
「よく我慢してるな」
「成海っちとしては積極的になの」
「本音はそうだよ、中学生や高校生なんてな」
 そうした年頃の男はというのだ。
「頭の中そういうので一杯なんだよ」
「それ言うとあんたもなの」
「言った通りだよ」
 まさにというのだ。
「姉ちゃんはそういう目で見なくてもな」
「そうなのね」
「間違っても姉ちゃんのパンツなんか取らないからな」
「取ったら怒るわよ」
「だから取らねえって。姉ちゃんのパンツも趣味じゃないからな」
 こちらもというのだ。
「最初から」
「また全否定ね」
「乙女チックだからな」
「そういうのは好きじゃないの」
「黒のティーバックとかじゃないとな」
「そんなの絶対に穿かないから」
 かな恵ははっきりと言い切った。
「黒は兎も角ティーバックなんてね」
「そうかよ」
「あんな派手なのはね」 
 とてもというのだ。
「何があってもよ」
「姉ちゃん着けないよな」
「何があってもね」
「そうだよな、ブラだってな」
「ええ、けれど何であんた私の下着のこと知ってるのよ」
 かな恵はふとこのことに気付いて弟に問うた。
「言ったことないのに」
「ないって普通に干してるだろ」
「ああ、ベランダに」
「俺も普通に干して部屋に入れてるからだよ」
「それでなのね」
「そう言う姉ちゃんだって俺の下着知ってるでしょ」
「あんたこの前縦縞のボクサー干してたわね」
 かな恵もそれはと返した。
「黒と黄色の」
「阪神柄のな」
「そうよね」
「トランクスも持ってるけれどな」
「あんたボクサー増やしていってるわね」
「それが恰好いいからな」
 だからだというのだ。
「最近はな」
「よく穿いてるのね」
「そうなんだよ」
 そうしているというのだ。
「俺はな」
「あんまり変わりないでしょ」
 トランクスとボクサーはとだ、かな恵は二つの下着のそれぞれのデザインから弟に対して話した。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ