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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
西ゼムリア通商会議〜メンフィルの罠〜
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情で呟き、アネラスは不安そうな表情である推測をし

「そのエレボニアのVIP達に関しても、唯一連合も考慮せざるを得ない発言権を持つミルディーヌ公女は今回の会議の前の連合との打ち合わせで賠償内容も開示されている事もそうだが、その時に緩和の為の交渉等も行っているだろうから、皇子達の味方をするつもりはないだろうな。」

「つまり連合とヴァイスラント新生軍にとってこの国際会議すらも”茶番”のようなものという事ね……」

「いえ、この会議で賠償内容が確定してしまえば中立の立場であるリベールとレミフェリアも同意した事にもなるから、連合とヴァイスラントにとってこの会議は”中立国も認めざるを得ない賠償を確定させる為の会議よ。”」

「くっ………中立国であるレミフェリアも貶めようとするなんて、あの腹黒将軍を侍らせている皇帝だけあって、あの腹黒将軍以上に腹黒い皇帝ね……!」

「多分ですけどシルヴァン陛下にとって今のやり取りは挨拶代わりの軽いジャブのつもりかもしれませんね。」

真剣な表情で呟いたジンの推測を聞いたセリーヌは呆れた表情で呟き、真剣な表情で呟いたエレインの推測を聞いたサラは唇を噛み締めて端末に映るシルヴァン皇帝を睨み、アンゼリカは疲れた表情で溜息を吐いた。



〜紋章の間〜



「話を戻すが、今回の戦争でリィンを含めた灰獅子隊の部隊長達は将来、メンフィル貴族としてゼムリア大陸側のメンフィル帝国領の統治等に深く関わっている事が決まっている。―――ちなみに先程エレボニア総督として名前があがったリィンはエレボニア総督の任務を終えた後はメンフィル軍を除隊、並びに今回の戦争で領土割譲されることになっているクロイツェン州統括領主も兼ねているシュバルツァー公爵家の当主に就いてもらう予定だ。」

「エレボニア総督の任を終えられたシュバルツァー将軍は今回の戦争でメンフィル帝国が得る事になるクロイツェン州の大半の領土を統括する立場に就かれるのですか………」

シルヴァン皇帝の説明を聞いたクローディア王太女は複雑そうな表情でオリヴァルト皇子達に視線を向けて呟いた。

「そして賠償内容として第7条を定めた理由だが………―――――元エレボニア貴族や元エレボニア人であるこの書面に書かれている我が国の貴族達が情にほだされて”かつての故郷であるエレボニアが苦境に陥っているから、かつてのエレボニア人としてのよしみで助けてくれ”という理由でエレボニア帝国貴族からの縁談に応じてしまう事を防ぐ事もそうだが、その縁談を理由に賠償内容の緩和の主張をさせない為だ。」

「……それは………」

「失礼を承知で申し上げますが、幾ら何でもそれは貴国の被害妄想ではないでしょうか?」

第7条を定めた理由を知ったオリヴァルト皇子はメンフィルの推測は
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